花波草波
2023年07月08日



十和田図書館に展示中のミヤマヨメナ属の群生です。
ミヤマヨメナはミヤコワスレの原種で、どちらもキク科のミヤマヨメナ属。
ミヤコワスレは、ミヤマヨメナの色の濃いものを園芸種として改良したそうですが、花色の薄いミヤコワスレとミヤマヨメナの区別は、私レベルでは難しい。
花びらの細太で見分けられるようですが、これも、個体差があるのでわからない。
山にあればミヤマヨメナ(深山嫁菜)というわけでも無くて、園芸種が野生化した場合もあるので、ここでは「ミヤマヨメナ属」としておきます。
などという理屈はどうでも、この属の群生は本当に美しい。
先月、この場所には二度訪れていますが、あまりの美しさに、雨の中立ち尽くしました。
というわけで、雨で多少ぼやけている写真ではありますが、コレ!というものを選べなくて、3枚展示しています。
鹿角市の展示なのに、鹿角市のミヤマヨメナよりも大館市で見たこの群生の写真の方が大きくて、なんだか申し訳ありません。
でも、どれと言われれば、3枚目がお気に入り。
この花だけの群生ではなく、花の波のように、他の野草と混じり合っている風景が好きですね。
混生しているけれど、そこには植物同士の秩序があるのでしょう。
群落と群落の共生、せめぎ合い、譲り合い、それが人の目には見事に調和しているように見えて、かつ、雨と光が美しさを引き立てている。
一面のお花畑もきれいなんですが、私は、雨中で見たこの草波に魅かれるのでした。
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