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庭の手入れ

透かし

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最近、仕事のネタが少ないなぁ、福岡造園、ちゃんと仕事してるのかなぁ。
なぁーんてご心配をいただいている皆さまのために(笑)、今日は久々に仕事のお話です。


お盆前は、我々植木屋にとって一年で一番忙しい季節、毎日毎日、剪定にあけくれています。
いつもどんな木を剪定しているのかというと、ほとんどのお宅にあるのが松の木で、もう、これでもかというぐらい、毎日毎日毎日、松の剪定をしています。
松は一枝一枝、一芽一芽手を入れていくので、仕上がるまでにかなりの時間を要します。
時間を掛けた分、仕上がった時の喜びも大きいのですが、1日1本しかできないこともあり、なんともはかどらない毎日です。

そんな中、昨日今日と、オンコを透かす仕事がありました。
これまで刈り込みだった大きなオンコを透かしに直すという剪定です。
こちらは豪雪地帯なので、雪害を最小限にするという点で、透かし剪定をお勧めしました。

IMGP0401.jpg

刈り込まれ続けた木は、たいていが内部は枯れ枝でいっぱいです。
まずは木の中にもぐり、枯れ枝を外します。
これから枝抜きしていくのですが、先に枯れ枝を外しておかないと、どれが生きている枝だかわからなくて、いい枝を切ってしまうこともあるのです。
また、枝葉が薄くなると、枯れ枝が目立ってきます。
さらに、枯れ枝に引っかかって、いい枝が伸びれないということもあるのです。
この時、どんな枝が枯れていて、どんな枝が折れているのかなどを見ておきます。
枝抜きは、いずれ淘汰で枯れる枝や、雪で折れる枝を抜いていくのです。

IMGP0393.jpg


枯れ枝外しが終了しました。
これだけでも、少し木の中に光が差し込んできます。

IMGP0396.jpg

ということで、今度は枝を抜きました。
かなり、空が見えるようになってきましたね。
まだ絡んでいる枝はあるのですが、絡んでいるからといっていきなり大枝で抜くと、とんでもないほうにボカッと穴が空くことがあります。
どの枝がどんなふうに伸びているのかをちゃんと確かめてから、抜くべき枝を抜きます。
刈り込み物は、ほとんどが絡み枝といっても過言ではありませんから、一度には枝を抜ききれません。
2、3年掛けて、枝の出方を見ながら、徐々に抜いていきます。

IMGP0408.jpg

内部からの枝抜きが終わりました。
大きく枝を抜くことを「野透かし」といいますが、今度は外側から小さく抜いていきます。
小さく抜いて透かしていくので、「小透かし」といいます。
脚立が木の中に入っていますが、中に入っているということは、絡み枝が外れているという証拠です。

IMGP0405.jpg

木の中でガッツポーズ?(笑)。
試しに、若い衆が、枝の内部に腕を入れました。
この木の中に入れた腕が、枝に引っかからずにスーッと抜けることができたら、絡みがないということです。
抜けなければ、この若い衆はこの庭に泊まらなければなりませんでした(笑)。
無事抜けることができて、彼も家に帰れました。

IMGP0411.jpg

中が見えなかったオンコですが、枝葉の間からは幹も見えるようになり、内部に日や風が入るようになりました。
枝の絡みがあると、枝と枝の重なりに雪が乗り、重みで枝が折れます。
それを防ぐために雪吊りや雪囲いをするのですが、絡みを外し、雪の重みで枝がしなり、木が自分で雪を落とすようにすれば、枝は折れません。
雪囲いを最小限に抑えるための剪定が「透かし」です。
日や風が通ると病害虫の予防にもなりますから、透かしは、一石3丁の手入れということになりますね。

IMGP0409.jpg

枝の間に隙間ができたら、トンボが飛んできました。
オニヤンマです。

IMGP0416.jpg

下の池には、オニではなく殿様がいます(笑)。
ちょっとわかりづらいですが、ここにはタニシもいました。


ということで、明日からまた、楽しい松の手入れです。

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6 Comments

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紅の葉  

2008-08-05 17:09

こいけさん、こんにちは。
そちらではイチイをミネゾウと言うのですか?
どんな由来なのでしょう?
イチイは標高の高い所にありますから、もしかしたら高山で修行するお坊さんに例えて、「峰僧」と呼ばれたのかも^^。
山に行ったって、僧いうものは見ねーぞー、なんて言わないでくださいね(笑)。

イチイを透かす機会は年に2,3回あるかどうかですが、葉先を切らずにサラッと仕上げると、カヤやツガのような雰囲気がしていいですね。
カイヅカは、単植の物や距離の短い生垣は透かしてますが、建物周りをグルーッというようなものは、予算的な都合もあってトビを取るだけで終わってしまうこともあります。
初めから透かしてればなんてこともないのですが、途中から出入りした庭などはなかなかそうもいかないところがツライです。
カイヅカだけに、イズカ透かしたいものだ、ズカイこそ透かしてあげたい、なんて思いながら(笑)。

>Googleで「透かし剪定」を検索すれば、紅の葉さんのHPがトップでヒット
本当ですか!
ということで、私はヤフーでやってみたら、なんと、1位2位を独占していました(笑)。
これはまた、北京五輪に向けて縁起がいいですね^^。
でも、透かしだけに、なんとも葉透かしいです(笑)。

>「この刈り込んでダンゴのようになってしまったカシを、遠くから見てもカシと分かるように剪定して下さい」
それはなんとも、むずカシい注文でしたね(笑)。
でも、団子のような菓子なんて、こいけさんもさすがです^^。

>ディズニーシー
それはそれはお疲れさまでした。
お子さんたち、喜ばれたでしょう。
私はまだ3年前の疲れが残ってますので、しばらく子供たちの前では、「デ」という言葉は言わないようにしています(笑)。
>うましかさん
本当に、師匠は今、どうされているのでしょう。
どこかで、ハイセンスでセンセーショナルなダジャレに磨きをかけているのでしょうか。
またいつか、センセーショナルな登場をしてくれることを願っています。

デは、今日はこのへんデ。 あ!(笑)

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こいけ  

2008-08-04 21:37

前の記事へのコメントですみません。
週末に無理やり夏休みをとって、出かけていました。

イチイをオンコと言うのですね。
こちらでは、ミネゾウと言っています。
イチイやカイヅカの剪定といえば刈り込みで、枝が絡み合い、枯れ込んでいるのが普通です。
そうと分かっていても、軽く枯れ枝を抜く程度で終えてしまうことが多いのが現状です。
透かしはいいですね。
木にもぐり枝を抜いて、腕を突っ込んで枝を抜いて、汗と埃で作業着は真っ黒になりながらも、きれいに透かした木を見るとすがしがしい思いです。

そういえば、Googleで「透かし剪定」を検索すれば、紅の葉さんのHPがトップでヒットします。
おめでとうございます?(笑)
最近は紅の葉さんをはじめ、多くの方が透かし剪定の良さをHPで紹介しています。
お客さんの中にはそのようなHPを見て、研究なさっている方もいます。
先日はお客さんに、「この刈り込んでダンゴのようになってしまったカシを、遠くから見てもカシと分かるように剪定して下さい」と言われました。
「カシはカシらしく…」などと透かし剪定の説明をしている、どなたかのHPを見たとのことです。
うれしいですね。

休み中は、ディズニーシーなる、仕事の数倍疲れる所へも行きました。
千葉と言えばうましかさんなので、もしやパレードの中で踊っているのではと思い探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。
師匠はどうしているのでしょうか。
うましかさんのHPを楽しみに見ていましたが、更新もされていません。
うましかが進化して、伝説のユニコーンになってしまったかな(笑)

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紅の葉  

2008-08-02 06:19

小梅さん
透かしの基本は枯枝取りにあり!という人がいたとかいないとか、刈り込み物をイチから透かすのは本当に大変ですが、気を長く持ってやらないとできない仕事ですね。
こちらでは、イチイもキャラも、オンコと言いますが、オンコだけに、温厚な人でないと、上手く透かせないようです^^。

庭づくり、いつもワクワクしながら、ブログを拝見させていただいてます。
なんだか面白いことになってきていますね^^。
透かしは木の下に隠れられますが、夏場の石張りは日差しをモロに受けるので、大変ですね。
2時休みのガリガリ君で乗り切りましょう!

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紅の葉  

2008-08-02 05:49

しんぼうさん
>すかした野郎
もすかしてと思ってましたが、やはりしんぼうさんもそうですか(笑)。
スカシは楽しいので、メシ食うのも忘れてしまいますね。
そんなわけで、いつもお腹をスカシている私です・・・(笑)。

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暑中お見舞い

小梅  

2008-08-01 21:38

いい感じに光と風が抜けるようになりましたね(^^)

大きなイチイですねー。
これをイチから透かすのは、さぞやりがいがあったことでしょう。(あれ、ダジャレになってしまった?)

そういえば、私はまだイチイって触ったことないです。
なんだか、剪定はあまり上達していないような気がして、少々落ち込んだ剪定シーズンです。

なぜだか涼しい7月だったうちのあたりですが、この時期に庭作りをしていて、かなり頭が痛いことになってます。
やっぱり盆前は剪定に専念すべきでした…

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しんぼう  

2008-08-01 21:19

私もたまに「すかした野郎だ」と言われます。喜んでいいのでしょうか・・・

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