市長さんと対談してきました

今日は、「能代の緑の景観を日本一にするための提案」というテーマのもと、市長さんと対談してきました。
この対談は、「ランチで対話」という市の企画を活用したものですが、緑の景観を考える会としては4年ぶり2度目となります。

はじめに、今冬視察してきた街路樹発祥の地横浜市や都内各所の素晴らしい街路樹を写真で紹介しました。
先陣を切り、解説を受け持ったのはO君です。
横浜の日本大通りや山下公園のイチョウ並木、馬車道のトウカエデ、神宮外苑や丸の内、田園調布のイチョウ、そして地元江戸川区の街路樹など、目的やその街路の特性に合わせた景観のあり方などを紹介しましたが、実際に自分の足で見てきただけに、とても説得力のある解説でした。
ちなみに、手前にあるのは、先日市民プラザにつくった庭のミニチュア版で、市長さんとの対談用に特別につくったものです。
最初の挨拶の時に、ふきのとうの花言葉である「待望」と「仲間」の話をさせていただきました。

この事例紹介の最後には海外の街路樹も紹介、この写真は、隔月刊誌「庭」3月号に掲載されたカナダ(バンクーバー)の街路樹です。
庭誌編集部さまのご協力のもと、撮影者であるカナダ在住の庭師、塩見雪彦さまからのお許しをいただき、庭誌に掲載された記事とともにご紹介させていただきました。

全国の事例紹介の後は質疑応答。
今度は、市内の街路樹や公園樹の現状を写真で紹介しながら、能代の緑を日本一にするための方策を、市長さんや関係課の課長さんたちと話し合いました。
今回の緑の景観を考える会のメンバーには樹木医であるFさんも加わってくれています。
会議の前には実際に能代の街路樹を見ていただき、ここではその写真なども紹介しましたが、市長さんばかりでなく関係課の課長さんたちからも積極的な質問があり、木の生理に配慮した剪定法や不適切な剪定が木に与える影響など、理論的に、かつ、とてもわかりやすく説明してくれました。
能代の街路樹にはイチョウが多く、これは大火の防火対策として植えられたものですが、あの、阪神大震災でも、街路樹が街の延焼を食い止めたり建物の倒壊を防いだりするなど、多くの人命を守ったことはよく知られています。
今回はそんな、防災目的の街路樹が災害時に力を発揮するためにはどのような姿にしておけばいいのかなど、そんなことも話し合うことができたのは良かったと思います。
前回の対談では、それまで強剪定されていた街路樹を見直す切っ掛けを作ることができました。
2年前に強剪定を改めた今回は、よりレベルの高い樹木管理を行えるようにと、剪定仕様書や街路対応型樹形の策定、街路樹と公園の一元管理、またそれらを条文化することなどについて提案しています。
市長さんからは、「今日の提案の中には、ちょっと意識すればすぐ実行できるものもある。取り入れるべきところは取り入れていきたい。」という前向きなお話をいただくことができました。
話が盛り上がり、予定していた内容の半分も出来なかったのは残念でしたが、盛り上がるということは関心があるということで、とても有意義な会だったと思います。
被災地支援や受け入れなど地震の対応で忙しい中、予定通り会議を開催していただいたことにとても感謝しています。
参加していただいた皆さんと設営や資料の準備をしていただいた担当課の方々に、あらためてお礼を申し上げます。
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