大自然に抱かれて

今朝は早出の朝仕事で北秋田市まで。
出がけに撮った、置き場の前の田んぼです。

朝仕事を終えて、景色のいい駐車場で朝食。
手前の川は米代川、奥の山はきみまち阪です。
そして、左の山が七座(ななくら)山。
七座山は七つの座(岳)からなる連峰で、標高が300mにも満たない山々ですが、古くから伐採が禁じられていたこともあり、天然杉やブナなどの貴重な原生林が広がっています。
などと、おにぎりを食べながら話していると、無性に山に登りたくなりました。


ということで、七座原生林へ。
巨岩が多いので、奥入瀬のような雰囲気も楽しめます。

展望台からの眺め。
二ツ井の街並みが見降ろせます。
本当に街中が近いので、高校の野球部の声や防災無線なども聞こえてきます。

アオダモの花が咲いていました。

ここから、尾根沿いに七座の山頂を目指します。
この落ち葉の道の、なんとも気持ちのいいこと。
どこまでも、続いてほしい道です。

このような山道の露頭岩に、なぜか魅かれます。

尾根まで顔を出している天然秋田杉の巨木。
枝が広がり、盆栽のイブキのような風情があります。

ということで、1時間ぐらいで山頂に辿り着きました。
下山の途中、尾根の沢筋を登ってくる熊と遭遇しました。
野生の熊との遭遇は二度目ですが、3mぐらいの至近距離で見た熊さんは、けっこう大きかったですね。

よく見ると、登りの時には気づかなかった糞が、山道の所々にありました。
七座は原生林だけに、野生動物も多いようです。

ブナの木です。
中腹辺りから山頂部まで、至る所で見かけます。
街中から近い低地の里山でブナが見れる所は、まず無いでしょう。
本当に貴重な山です。
半日弱の山行でしたが、とても爽快な気分になれました。
山に登って愚痴を言う人はいない、といいますが、本当ですね。
人並みに悩みもある私ですが、大自然に抱かれていたら、小さなことはどうでもよくなりました。
明日からまた、頑張ろう!
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追記

対岸のきみまち阪から見た七座山の連なり。
右端の山が展望台のある山、中央の高い山が山頂部です。
尾根沿いにはブナやソロなどが生えていますが、その下は天然杉です。
中腹あたりから岸壁がそそり立っていますが、その下と上、尾根の表側と裏側とではかなり植生が違います。
標高の割に地形や植生が変化に富んでいるのも、この山の魅力です。
熊さんに気を付けながら、皆さんも一度お出かけください。
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