杜の木漏れ日

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雨の日は庭めぐり

梅雨らしい日が続きますね。
朝からかなり強い振り方だったので、今日は現場をやめて、秋田市まで作庭の下見と庭の点検に回りました。

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作庭7年目の庭です。
硬い石積を、緑がいい按配にカバーしてきてくれています。

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園路の表情。
山石張りの目字に、下草が侵入してきてくれました。

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飛石周りにも、這うようにコニファーが。

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雑然と下草が混じり合う様子に、最近ひかれるんです。
こんな景色を見ると、庭に和洋の境など無い、ということを思わされます。

ドクダミは自然に生えてきたものですが、この花を残してくれていることが有難いです。
植えた草と生えた草が共生する庭が、私の理想。
雑草という名の草は無い、そんなことをこの庭が教えてくれています。

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続いて、作庭3年目の庭。
樹木とともに、下草も土地に馴染んできたようです。
延段の色合いも、味わいが増してきました。

この日は、枯枝と、歩く時に当たる下枝を少し剪定しましたが、それ以外に手を入れるところはありません。
枝葉がもっと深くなれば、お施主さんの草取りの手間もかなり減ることでしょう。
いつもいい状態にしてくださっていて、本当にありがたいです。


庭は、そこに暮らすご家族の夢をかなえ、その家やその土地に合わせてつくるものですが、つくる庭には、その時の作り手の思いや技術がそのまま反映されてしまいます。
秋田の庭をつくるという芯は今でも頑固に持っていますが、こうして作庭年の違う庭を見て回ると、その時々に出会った人や素材、自然とのめぐり合わせの中で、自分の中の好みや感性が少しづつ変化していることを感じます。

石のように硬かった思いも、人とのふれあいや緑の力によって癒され、和らいできているのでしょう。
庭をつくり、育てる中で、自分が育てられていることを実感するこの頃です。

Comments 2

紅の葉  

植吉さんへ

植吉さん、ありがとうございます。
ぶれてないのかどうか自分ではわかりませんが、自然な雰囲気の庭もいいし造形の庭も好きだ、花の庭もいいな、ランドスケープもやってみたい、など、自分の中での揺れはかなりあります(笑)。
でもこの揺れの振り幅は可能性で、引き出しの多さだと思うので、これからも、いろんなことに挑戦してみたいです。

若い頃は石にばかり目が行きましたが、庭の落ち着きは、下草や樹木によってもたらされるものですね。
植木屋の字のごとく、私も植栽を大切にしていきたいです。

>ドクダミ
いいですよね。清楚な花が好きです。

今日は何とか仕事で来そうです。
ドクダミ茶を飲んで頑張ることにします(笑)。

2011/07/05 (Tue) 06:59 | EDIT | REPLY |   

植吉  

下草いいですねえ。
紅の葉さんはぶれないなぁ。
ドクダミは自分もいいなあと思っています。
抜いてくれ、と言われて、わしわし抜くとおなかが痛くなります。
植木屋は植裁が原点だと思います。

2011/07/04 (Mon) 20:39 | EDIT | REPLY |   

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