カイズカイブキの透かし
暑い日が続きます。
お盆前の手入れもいよいよラストスパート、今日は午後から雨となりましたが、植物にとっては待ちに待った恵みの雨です。

ということで、今日はカイズカイブキの生垣の透かしです。
外側のトビ(徒長枝)を鋏むだけだった生垣ですが、塀から枝がはみ出てきたこともあり、5年前に透かしに直しました。
当地では、カイズカは生垣に限らず刈り込まれることが多いですが、外側だけを刈っていると採光不足で内部の枝が枯れ、木を小さくしたいと思った時には枝が無く、葉の付かないガリガリの姿になった木をよく見かけます。
光が無ければ芽は出ませんから、美観を保ちながら自然に木を小さくしていくためには、枝抜きにより採光を良くし、内部の小枝の発生を待って樹冠(木の輪郭)を縮めていきたいところです。

仕上がりです。
この生垣は目隠しでもありますので、透かしの加減はこのぐらいにしています。

以前は塀から30cmほど枝が出ていましたが、毎年少しづつ小さくなっています。

木の中から見たところです。
このぐらいにしておくと風や日光が入ります。

すると、中からこのような芽が出てきます。
この枝が宝。
日が入ることで出てきたこのような小さな芽を活かし、太くて長い枝と更新していきます。

反対側から見てみます。
透かすことで、曲がりくねるカイズカの幹が出てきます。
この幹の曲がり具合もまたカイズカイブキの魅力、枝を透かすとこんな風情も楽しめます。
カイズカは、葉を刈りこむと葉先が赤くなり、強く切り過ぎると先祖返りを起こして杉葉を誘発します。
葉が赤くなっても芽が出てくれば元に戻りますが、出来れば木に異変を起こさせないよう、優しく手を入れてあげたいところです。
時々、大枝で抜き過ぎたり、カリカリに透かしてあるカイズカなども見かけますが、混んだ木を一度に透かし過ぎて葉を少なくすると、葉が日焼けしてしまうこともあります。
これは、これまで混み合った枝葉の中に隠れて日の光をあまり受けられなかった葉が、いきなり強い日差しにさらされることから起ることですが、木にとってはとてもつらいことです。
丸く切ればいいというものでもなく、透かせばいいというものでもない。
何事にも程度というものがあり、加減の気遣いこそ職人の技術です。
生き物である木を良くしていくには時間が掛かります。
お盆前の忙しい時期、一軒でも多くのお客さまに回らなければと気も焦りますが、暑い中でも手を抜かず、庭の将来を考えて手を入れていきたいと思います。
お盆前の手入れもいよいよラストスパート、今日は午後から雨となりましたが、植物にとっては待ちに待った恵みの雨です。

ということで、今日はカイズカイブキの生垣の透かしです。
外側のトビ(徒長枝)を鋏むだけだった生垣ですが、塀から枝がはみ出てきたこともあり、5年前に透かしに直しました。
当地では、カイズカは生垣に限らず刈り込まれることが多いですが、外側だけを刈っていると採光不足で内部の枝が枯れ、木を小さくしたいと思った時には枝が無く、葉の付かないガリガリの姿になった木をよく見かけます。
光が無ければ芽は出ませんから、美観を保ちながら自然に木を小さくしていくためには、枝抜きにより採光を良くし、内部の小枝の発生を待って樹冠(木の輪郭)を縮めていきたいところです。

仕上がりです。
この生垣は目隠しでもありますので、透かしの加減はこのぐらいにしています。

以前は塀から30cmほど枝が出ていましたが、毎年少しづつ小さくなっています。

木の中から見たところです。
このぐらいにしておくと風や日光が入ります。

すると、中からこのような芽が出てきます。
この枝が宝。
日が入ることで出てきたこのような小さな芽を活かし、太くて長い枝と更新していきます。

反対側から見てみます。
透かすことで、曲がりくねるカイズカの幹が出てきます。
この幹の曲がり具合もまたカイズカイブキの魅力、枝を透かすとこんな風情も楽しめます。
カイズカは、葉を刈りこむと葉先が赤くなり、強く切り過ぎると先祖返りを起こして杉葉を誘発します。
葉が赤くなっても芽が出てくれば元に戻りますが、出来れば木に異変を起こさせないよう、優しく手を入れてあげたいところです。
時々、大枝で抜き過ぎたり、カリカリに透かしてあるカイズカなども見かけますが、混んだ木を一度に透かし過ぎて葉を少なくすると、葉が日焼けしてしまうこともあります。
これは、これまで混み合った枝葉の中に隠れて日の光をあまり受けられなかった葉が、いきなり強い日差しにさらされることから起ることですが、木にとってはとてもつらいことです。
丸く切ればいいというものでもなく、透かせばいいというものでもない。
何事にも程度というものがあり、加減の気遣いこそ職人の技術です。
生き物である木を良くしていくには時間が掛かります。
お盆前の忙しい時期、一軒でも多くのお客さまに回らなければと気も焦りますが、暑い中でも手を抜かず、庭の将来を考えて手を入れていきたいと思います。
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