杜の木漏れ日

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山形茶室研修

先週のことになりますが、山形市まで茶室研修に行ってきました。

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清風荘。
ここには宝紅庵という公共のお茶室があります。

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こちらは、紅葉公園と言われるだけあって、園内にはみごとなモミジがたくさん植えられています。
秋にはこの紅葉を見に、全国からの観光客でにぎわうそうです。

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ここでは各流派の方々が常駐し、立礼席でお茶をいただけます。
街なかにこのような施設があるということ、本当にうらやましい。

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露地の様子。
蹲踞は、益田鈍翁ゆかりの逸品です。

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冬でも茶事ができるように、軒内にも蹲踞があります。
雪国ならではの作りです。


ご案内いただいた管理人の方に庭の話をお聞きすると、「今日は庭師が入っている」との言葉。
名のある作庭家や造園家の方でさえ造園業者と呼ばれることの多い中、当たり前のように「庭師」という呼び方をされていたことに感動しました。
植木屋を「庭師」と呼ぶ感性が示すように、山形には公共茶室がたくさんあり、毎週のように釜が掛けられています。
茶や庭が、市民県民の「文化」として根付いているということです。

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ひかりつけ。
今回の研修は知人の数寄屋大工さんと出かけましたが、話の端々に、この「光り付け」が出てきます。
庭誌今号でも紹介されたばかりだったので、思わず目が行きました。

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建物の壁にあった張り紙です。
我々は、お施主さまに喜んでいただくために庭をつくりますが、喜んでいただけたことで自分たちも喜べます。
苦労してつくった庭が完成した時は本当にうれしいものですが、作り手だけが喜んでいたら、それは庭ではありません。
住み手と作り手の喜びの共感が、庭職人として生きる最高の喜びであり幸せです。
いい言葉を、ありがとうございました。

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山形市郊外にある、芭蕉記念館です。

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後ろに見えるのが山寺。
「静けさや 巌にしみいる 蝉の声」という松尾芭蕉の句はあまりにも有名ですが、その句はここで詠まれました。

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そしてここにも、公共のお茶室があります。

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茶室の蹲踞は水琴窟になっていました。
これから席に入るので、柄杓を使わせていただきます。

有難いことに、この日は表千家の釜が掛けられており、ここでもお茶をいただくことができました。
ん~、山形という所はホントに、何という所でしょうか。
山形の文化性の高さには、本当に驚きです。

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移動中、市内のいたるところで、このような石積が見られました。
手でつくり、手間暇掛けた仕事だから手仕事。
そんなことを思わせてくれる石積です。

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「花はなぜうつくしいか。一すじのきもちで咲いているからだ」

市内の喫茶店に入った際、目に飛び込んできた言葉です。
煩悩だらけ、我欲の強い自分を省みて、いろんな意味で自戒であります・・・


山形市を訪れたのは初めてでしたが、山に囲まれた豊かな自然環境の中、歴史と文化を感じさせる素晴らしい街でした。
ぜひまた訪れたいと思います。



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