杜の木漏れ日

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朝茶

こちらではあまり聞かないが、「朝茶はその日の難逃れ」ということわざがあるそうだ。
朝にお茶を飲むと災難から逃れられたり幸運が訪れるなど、朝茶を飲めばその日はいいことがあるといわれているのだそう。

お茶に関する言葉では、当地には「いっぺ茶っこはやざね(一杯茶はダメ)」というものがある。
他所でお茶を出されたら、一杯だけで帰るのは失礼とか、一杯茶は縁起が悪いという意味で使われる。
これは、お茶を振る舞う側が言う言葉だが、本意は「ゆっくりくつろいでください」ということだと思っている。


朝茶といえば、見習いの頃、事務所に行くとみんなでお茶を飲み、その日の段取りなどを話したものだ。
また、仕事に行けば、「まずお茶をどうぞ」とお施主さんが温かいお茶を入れて下さり、それをいただいてから仕事をしたりした。
見習いは、縁側から庭を見る機会が少ない。
縁側でお茶をいただきながら庭の様子を眺められるこの時間は、とても有り難い時間だった。

お茶を飲むと気持ちが落ち着く。
植木屋の仕事はけっこうな危険が伴うから、朝茶は、心にゆとりを持ち、今日一日を安全に仕事をするため、という儀式のような意味合いもあるのだろう。

数年前、朝の出がけに若衆が事故に遭遇、その時から朝茶を始めた。
事務所もない貧乏植木屋、落ち付いてお茶を入れている場所などもなく、掘立小屋で水筒のお茶を皆で飲んでいた。
最近は早出の仕事が多いせいか、自販機の缶コーヒー。
それも行きがけの車の中で飲んでいる。
夏はアイス、秋はホット、今日はどんな銘柄にしようかと自販機の前で考えるのもけっこう楽しい。

「難逃れのお茶」は、お茶は体に良いからお茶を飲むということからすれば外れるかもしれないが、心にゆとりを持つという意味では、コーヒーでもいいかなと思って飲んでいる。

バタバタと慌ただしい朝は余裕を失いがち。
交通事故が多発している今、せめて缶コーヒー1本の余裕を持ち、安全運転を心掛けよう。

IMGP1229.jpg

適当な写真が無いので、抹茶の写真ですみません。

Comments 2

紅の葉  

鈴ちゃんへ

鈴ちゃん、こんばんは。
昨夜はそんな番組があったのですね。残念ながら見逃してしまいました。

会津には、千家二代目の少庵所縁の鱗閣というお茶室があります。茅葺の、とても素晴らしい茶室です。新婚旅行の時に見てきましたが、私が今生き延びられているのも、その茶室を見たおかげかもしれませんね(笑)。

>一服
職人にとっての一服は、体は休めながらも頭は次のことを考えているという、そんな時間ですね。
親方とお施主さんの会話の中にも深い話があるので、見習いは団子や饅頭をむさぼりながらも、それを聞きもらすまいと必死で耳をそばだてています。
ゆっくり美味しく味わうのがお茶ですが、見習いにとっての一服はリラックスタイムではなくこれも修行なので、辛いところであります。
昔から、「飯食うのが遅い奴は仕事も遅い」と言いますが、そんな意味では、鈴ちゃんは職人の鏡ですね(笑)。

それでは、明日も美味しいお茶を飲んで頑張りましょう。
安全第一も忘れずに。

2011/09/29 (Thu) 18:34 | EDIT | REPLY |   

鈴ちゃん  

お茶の話

今、ちょうど、NHK歴史秘話ヒストリア  と言う番組で『秀吉と利休』の話を見ていました。
20歳の一応の花嫁修業で、お茶を習ってた割には、「利休」と秀吉の関係が詳しくわからず、番組を見て、なるほど、と納得した次第。利休の子供が会津に逃げて、そこで生き延びたことで、現在の裏千家、表千家などの流派が生き延びることになったそうで、大変、面白く視ていました。

主婦は忙しく、ゆっくりと落ち着いて、御飯を食べたり、お茶を飲んだりすることが出来ません。私は、御飯を食べるのが実に早いのです(笑)

今、一番の楽しみは、晩御飯の後、片付けも終わってから、御抹茶一服にはまっています(笑)お抹茶は甘くないので、お口から胃腸までスッキリします。1日の中で一番、美味しくお茶を味わえる時かも知れません。そして、さらにお風呂上りには紅茶です。カフェインが心配なので薄めにして、、、。

色々とお茶の効能はありますが、ゆっくり、美味しく味わえたらいいですね。

庭師さんの、一服のお茶は、お庭を眺めて、仕事の段取りを組んだりする時間でもあるのですね。

仕事にかかる前に、美味しいお茶は仕事への意欲もわきそうですね。最近は、自販機も結構、旨いので良いですね。

2011/09/28 (Wed) 23:50 | EDIT | REPLY |   

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