杜の木漏れ日

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伝い

「伝い」という言葉が好きだ。
園路でもアプローチでも、飛石でも敷き石でもなく、伝い。

そんななかでも、残り物やあまり物、掘り出し物でつくる伝いが好き。

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一個では飛石になれない小さな石を寄せて、伝いにする。
二個でも飛石になれなければ三個寄せる。

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三個でも四個でも飛石になれなければ、そんな小さな石を寄り合わせて道にする。
小さなものが寄り沿うことで形になり力になる。
そんな伝いが好きだ。

これは「あられこぼし」だけれど、あまった石でつくったものだから、「あまりこぼし」と呼びたいぐらいだ。
でも、あまり、こぼしてばかりだと嫌われるので、ほどほどにしておきたい。

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細長い石の上面を上に出し、下に深く埋め込んだ伝い。
モルタルできめるより、石を深く埋め、ガッとかみ合わせるように土で極めていくほうが好き。


残り物でつくったようでいて実際は素材を厳選することもあるけれど、本当に残り物でつくることもある。
今回紹介した伝いは、石張りや石積みで残った石と、土から出た石でつくったもので、設計段階では無かったものばかり。
厳選すれば完成度は高くなるけれど、残りものでつくったものの方が、気張らずに、力が抜けて、楽しさもあり味もある、そんな伝いになることも多い。

気が弱くて小心なせいか、小さな石を寄り合わせるのが好き。
淋しがり屋だから、一人では生きていけないから、寄り添うのが好き。

昔から、「残り物には福がある」と言う。
残り物でつくらせたら福岡が一番、そんなふうに言われたら本望です(笑)。

Comments 2

紅の葉  

しんぼうさんへ

街ではツタが色づいてきました。誰かに思いを伝えたくなる秋ですね。
愛を伝えることは苦手なので、庭への思いを伝えたいと思います(笑)。

2011/11/02 (Wed) 07:06 | EDIT | REPLY |   

しんぼう  

感動で涙が頬を伝います…いつも勉強になるお話ありがとうございます

2011/11/01 (Tue) 21:06 | EDIT | REPLY |   

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