愛しのイチョウ並木

今日は町内で雪かき。
珍しく青空がのぞき、街路樹も気持ちよさそうだ。
ちょうど市の担当者の人が下見に来ていて話を聞くと、来月、この並木は剪定されるとのこと。
電線支障もない街路だけれど、芯も止められ、樹形も揃えられるようだ。
中には数本の芯を持つ木もあるが、そんな木も全て1本の芯にされてしまう。
5本ある芯をいきなり1本にすれば、並木の様相は変わり、木も荒れる。
数年に一度の手入れだからと大きな剪定をすれば、来年は黄葉も遅れるだろう。
「木の生理に配慮する」といった市の方針だけれど、木に異変を起こさせたら、それは木の生理への配慮とは言わない。
そんなことを、行政にはもう少し考えてほしい。
樹木との暮らしに夢を持たせるために、「街なかに夢の並木を創る」とぶち上げた緑のトンネル計画だったけれど、夢は、夢のまた夢へと退化するかもしれない。
苦情で切るという街路樹のマイナスイメージを、枝が伸びることに楽しさやワクワク感を持たせるプラスのイメージに変えたいと思ったけれど、なかなか難しいようだ。
昨年2月に、「我が愛しの街路樹たち」という記事を書いた。
今月で見納めにならないことを祈りたい。
- 関連記事
-
-
あれから1年、そして7年 2012/03/11
-
枝の「付け根」とカルスの成長 2012/02/29
-
愛しのイチョウ並木 2012/02/20
-
剪定見学会のお知らせ 2012/02/19
-
植木屋の誠意と勇気 2012/02/12
-