杜の木漏れ日

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十和田市官庁街通り

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お盆休みを利用して、青森県十和田市まで行ってきました。
車道の両側に、赤松と吉野桜が4列に並ぶ十和田市官庁街通りの街路樹

今回のお目当ては、「日本の道百選」にも選ばれる官庁街通りの街路樹。
車道の両側に植えられているのは赤松ですが、赤松は十和田市の市の木になっています。
赤松の街路樹は、「街路樹百選」にも選ばれる美郷町の「松杉並木」にもありましたが、このような都市の中心部にあるのは初めて見ました。

街路樹が短く切られてしまう原因の一つに電線がありますが、ここでは地中化されているのかそんな心配がなく、松も桜も、けっこうな枝張りを保っています。
中央分離帯に並木として残る防風林(赤松)が官庁街通りへと続く

その昔、防風林として植えられた赤松が、街道の並木のように市内各地に点在、道路沿いや中央分離帯に残されています。

この赤松林がそのまま、官庁街通りの赤松へと続いているのです。

十和田市官庁街通り2
官庁街通りでは、桜と赤松に挟まれた歩道が緑道のようにしてあり、この緑道が車道の両側にあります。

公園の桜と街路樹の桜

通りには奥入瀬をイメージしたという親水もあります。
水路の左側は公園ですが、街路と公園に同じ樹種の木を植えることによって異なる緑地を繋ぎ、景観を一体化させています。
通常、同じ市管理でも、街路樹と公園の木は管理する課が違うことから、同じ木を植えても樹形や管理法が異なるものですが、十和田市では街路樹も公園の課が一体管理しているとのことで、素晴らしい景観をつくりだしています。
これは当たり前のことのようですが、縦割り行政ではなかなかできないことです。

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赤松と桜の街路樹と平行して、県庁舎の構内にも赤松が列植されています。
官庁街通りは市の管理、県庁舎は県と管理者は違いますが、県の敷地にも市道の街路樹と同じ木を植えて、景観を繋いでいます。

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官庁街通りの手前の通りにも、新しく赤松を植えた通りがありました。
歩道の右手は事務所のようですが、こちらにも赤松が植えられています。
桜と赤松が縦横に広がる街中は、街並みに統一感を生み出し、素晴らしい景観をつくりだしていました。

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水路には庭的なポイントもあり、モミジなども植栽されています。
よく見ると、鯉も泳いでいました。
桜1 適正角度で剪定された上、切り口を目立たなくした桜(十和田市官庁街通り)

街なかに植えられる街路樹の植枡はかわいそうなぐらい狭いものが多いですが、ここでは根元の土の部分をかなり広く取り、樹木の生育への配慮がなされています。
剪定なども、切り口の早期再生や腐朽防止を考えた適正角度で行われ、墨汁を混ぜた殺菌剤を塗るなど、切り口を目立たせないような景観的な配慮もされています。
市役所に寄って聞いたところ、管理には樹木医が携わっているようです。

kadannkannban_20120819060535.jpg 花壇1 

看板にもありますが、赤松の並びには、市民提案によってつくられた花壇もあります。
以前、能代市内の方から、「街路樹の下に花を植えているが良くならない」という相談を受けたことがありましたが、木陰を作るために植えられている落葉高木の下に日光が必要な草花を植えてもよくなりません。
ここには桜と赤松の二つの街路樹がありますが、日の当たる方を選んで花が植えられています。
赤松の根元には花を植えていないことからも、専門家が関わって計画されたことがわかります。
木と花の性質を知り、それぞれの住み分けを考えた植栽空間です。

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通りにはこのような看板もありますが、十和田市には「緑と花の推進条例」があります。

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官庁街通りは通称「駒通り」とも呼ばれて、馬にちなんだ物が多く点在しています。

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最後に、現代美術館のアートたち。
十和田市の官庁街は通り自体が観光地になっています。
夜は様々な色にライトアップされるなど、一日いても飽きません。
少し行けば奥入瀬渓流もあり、家族サービスを兼ねて植木屋の勉強にもなるという、素晴らしい所。
デートコースにも最高かもしれません。
皆さんも、ぜひお出かけください。

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