杜の木漏れ日

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やってきました奥州路

さて、それでは北東北幸せ探しの旅の続きです。
十和田から東北道を一気に南下し、岩手県は奥州市までやってきました。
奥州はその名の通り、奥州藤原氏が栄えた歴史と文化の街です。

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金ヶ崎町の民家のドウダンツツジです。
こんな生垣は初めて見ました。
生垣がもう、屋根付きの塀の形をしています。
ちょっと驚きです。

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なんと、この生垣には門もありました。
周辺にはこのような古民家がたくさんあって、どこのお宅にも素晴らしい生垣があります。
生垣がもう文化になっているという感じですね。
家の周囲には杉などを植えた風除けの高垣もあって、それがまた田園風景と調和していました。

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正法寺山門です。http://www7.ocn.ne.jp/~shoboji/ 
境内から、修行僧たちのお経が聞こえてきます。
こちらはこの辺りの禅宗の修行場になっているそうです。

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本堂の萱屋根。
昨年葺き替えたそうですが、この大きさは日本一なのだそうです。
下から見上げると首が痛くなるほど高い屋根ですが、頭の下がる仕事です。

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石段脇の石積。
露頭岩に合わせて積んだのでしょうか。

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お寺の中も見学できました。
玄関のタタキです。
すり減った様子がなんともいい雰囲気です。

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軒下のタタキ。
外側から苔が乗ってきていますが、だんだん土へとボヤけていく様子がいいですね。

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廊下下の差し石。
いや、これが土台石になるのでしょうか。
板を石に合わせて加工しています。
お寺の柱や板壁など、けっこう継ぎ接ぎが多いのですが、改修でも全て取り替えず、傷んだ箇所だけを上手に直しています。
そんなところからも、物を大切にする心が伝わってきました。

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山門前のお堀。
岩盤のように見えるのはモルタルのようでしたが、こんな形の流れもまた面白いと思って撮りました。
川にはヤマメが泳いでいました。

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こちらは、すぐ近くにある黒石寺。http://kokusekiji.e-tera.jp/ 
かの、蘇民祭で有名なお寺です。
御本尊の薬師如来像は国指定重要文化財。

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同じく黒石寺の土塀。
鮮やかな黄土色です。

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毛越寺浄土庭園。http://www.motsuji.or.jp/ 
「もうつうじ」と読みます。「越」は慣用音でオツと読むそうで、モウオツジがモウツジになり、更にモウツウジに変化したもの、なんだそうです。

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遣り水。
緩やかなラインが美しいですね。

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流れの護岸と水落。
芝の護岸の所々に石が組まれているのですが、その間隔や組み方が絶妙です。
低い石でおとなしく組んでいるのがまたいいです。

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滝の裏の築山です。
こんな稜線のラインが好きです。

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モミジの幹越しに見る遣り水。

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州浜のライン。

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池中の立石組。

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別角度から。

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お客さまに言われて気付きました。
周囲の景色が水面に映って、まるで水鏡のようです。

毛越寺庭園は平安時代の大きな庭ですが、力強くもあり繊細な箇所もあり、背景も素晴らしくて、とてもいい庭だなと思いました。
元は池の州浜が苔むしていたのだそうですが、改修により州浜を見えるように直したんだそうです。
苔むした護岸を見てみたかったです。

ということで、お客様とはここでお別れ。
楽しい旅にご同行させていただき、本当にありがとうございました。

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お見送りの後、おとなり中尊寺へ。
モミジの幹と下草が作り出す空気感がいい感じです。
お茶券を買えば露地も見れたのですが、時間が遅くて閉店でした。残念。

岩手をご案内いただいた方とはこちらでお別れ。
宮沢賢治の話、庭の話、山の話、街路樹の話、ベンチで缶コーヒー飲みながら、いろんなお話が出来ました。

ということで、楽しかった北東北の旅も終わり、一路秋田道を能代まで。
いろんな方と出会え、とても楽しい旅でした。
幸せな景色もたくさん見れて、三国一の幸せ者になれた私です(笑)。
ということで、皆さんにも幸せのおすそ分けです。
気に入った景色はありましたでしょうか。

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おみやげです。。。
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Comments 6

紅の葉  

メグスリさん

いろんな方との出会いは、本当に勉強になりますね。
優れた作品を創られる方の思いや人間性に接し、自己嫌悪やら新たなやる気やら、もう、いろいろです。
本当に、ナンだなぁ(笑)。
庭を創るのは人間。
表に出る作り手の技よりも、うちなる人を感じることが大切ナンだなぁと思った旅です。
今度、福島にも遊びに行っていいですか^^。

2008/09/28 (Sun) 18:20 | EDIT | REPLY |   

メグスリ  

No title

いいお庭を創ると来客との出会いが増え
良いたびに繋がるのですね。

まずはいい庭ができるように頑張ります。

2008/09/28 (Sun) 17:05 | EDIT | REPLY |   

紅の葉  

小梅さん

毛越寺、本当に良かったです。
以前行ったのは15年以上前なのですが、当時は池の改修をしていました。
改修前の苔が乗った州浜がすごく雰囲気があったと、当時を知る方が話していたのですが、そう聞いて、無性にその状態を見たくなった私です。
ちなみに、毛越寺、変換が不便なので、「け・えつ・てら」と入れている私です(笑)。

>時折、猛烈に岩手に移住したくなるときがあります^^;
ホントにみんな良い人たちばかりで、私たちの来訪を快くイワッテくれました(笑)。


2008/09/27 (Sat) 17:57 | EDIT | REPLY |   

紅の葉  

しんぼうさん

岩手の秋は、本当に食欲をそそりますよ。
今回は、これも名物の冷麺を食べてきました。

>空飛ぶお団子
空から団子が来るナンて、ナンともいえない美味しさナンでしょうねぇ。
ナンとなくわかるような気がします。

今、秋田は稲刈りが盛りです。
新米のキリタンポがしんぼうさんを待っています^^。

2008/09/27 (Sat) 17:34 | EDIT | REPLY |   

小梅  

毛越寺・中尊寺

以前、訪れたことがあります。
写真を確認したら、もう5年も前でした。

毛越寺の遣り水は、私もとても印象的に覚えています。
曲水の宴(上流から酒の入った杯を流し、それを受け取るまでに下流の人が歌を詠む)という風俗があった、ということは知っていましたが、実際に発掘・復元されたものを目にしたときは感動でした。
奈良・京都でもおそらく当時の姿はほとんど残っていないのではないでしょうか。

私が訪れたときは、ちょうど紅葉も見頃の時期でした。
食べ物も美味しく、人もとてもよかったです。
だから、こちらで岩手出身の方に会うと、問答無用でフレンドリーな気分になりますし、時折、猛烈に岩手に移住したくなるときがあります^^;

2008/09/26 (Fri) 21:42 | EDIT | REPLY |   

しんぼう  

No title

読んでいて無性に岩手に行きたくなりました
厳美渓谷で空飛ぶお団子食べたいです
わんこそばも食べたいです
秋田のきりたんぽも食べたいです

おいしいナンを食べたばかりなのに
いったいこの食欲はナンナンでしょう

2008/09/26 (Fri) 20:45 | EDIT | REPLY |   

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