杜の木漏れ日

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冬に夏の庭を考える

今日は、作庭管理させていただいているお宅の雪下ろしでした。

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屋根の上から、庭に雪を落としていきます。
雪国の庭は、冬場、庭が雪のストック場所になるのです。
木を傷めないように隙間を狙いながら落とすのはかなり気を遣いますが、まだまだ雪は積もるので、今後の落ちしろを考え、少しでも遠くに飛ばします。

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夏の庭です。
ちょうど、石畳からタタキの道に変化するあたりに雪を投げ込んでいます。
この園路は草取りをしやすくするために木を移動して作ったものですが、このスペースがあることで冬に雪をためておくことができます。

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屋根の雪を降ろし、アプローチの雪も庭に寄せたらこうなりました。
自然に積もった雪が1mぐらい、その上に、雪降ろしと雪寄せの雪が乗ると倍以上になります。

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雪が降る前の庭です。

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落とした雪で、2m以上あります。
この庭は秋につくったものですが、屋根の形状や面積、高さから落雪状況を推測、雪の落ちる部分はテラスにし、雪害を受けない所に植栽していきました。

しかしここは二階から落ちる屋根の雪もあり、雪の無い時にそこまで想定するのは難しい。
今回、2階の雪も降ろしたことで、庭に落ちる雪の量がわかりました。

建物に一番近い場所にあるウメモドキは園路脇にあることから、歩行に支障の出ないよう下枝もかなり高い位置にあります。
しかし今回は、その下枝も雪に埋もれそうになり、補助的に枝を枝折ってきました。
作庭して5年になりますが、この庭は透かし剪定で自然樹形管理をしていることもあり、雪囲いなどもしていません。
これまでこのウメモドキも雪で枝折れしたことがないことから、今年はやはり雪が多いようです。

雪降ろしは屋根屋さんや大工さんに頼まれることが多いのですが、今回ばかりは植木屋に頼んでいただいて有り難いと思いました。
こうした大雪のケースを見ておくことが、雪害を受けない庭を作るための勉強になるからです。

雪国の植木屋の仕事は、雪囲いをすれば終わり。雪降ろしや雪寄せは冬場のアルバイト的なものと捉えていたところがありますが、今回の仕事をお願いされて、これも庭を守る植木屋の仕事だと思いました。

通常、作庭をお願いされた時には、急ぎの仕事や落雪の心配の無いケースを覗き、一冬雪の様子を見させていただいていますが、庭を設計するにはやはり、冬のこの雪を見ておかなければならないとあらためて感じた次第です。

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