山形から

小雪舞う中で始まった山形市での作庭も、7日目を迎えました。
冬場、庭仕事ができずに鈍っていた頭と身体も、連日のスコップ三昧で嬉しい悲鳴をあげています。
同じスコップを使うのでも、雪かきと地掘りとでは使う筋肉が違う。
心地よい筋肉痛の中、自分がだんだん植木屋に戻っていくことを感ずる日々です。

現場は、土を掘ればいくらでも石が湧き出てきます。
ご家族が大切に育てられた木々もある。
作庭の素材には事欠きません。
この家にある素材を活かし、足りないものを少しだけ補充して庭をつくり直します。
所変わっても、その地その家のもので庭をつくるという考えは同じ。
庭の中で、ご家族の時代や思いを繋いであげられたら、こんなに嬉しいことはありません。
今回は露地の作庭ですが、山形にはお茶を頂ける公共茶室がたくさんあり、仕事の合間に見学しています。

山形市 紅葉公園 清風荘の軒内露地

上山市 春雨庵


山形市は周囲を高い山々に囲まれ、街中からちょっと入るとこのような景色と出会えます。
自然の景色から、鋭気と作庭のヒントをたくさんいただいています。

ということで、徐々に庭の形が見えてきました。
明日は材料搬入のため一度秋田に戻りますが、山形にとんぼ返り。
冬囲いの解体が始まるまで、今少しこちらで頑張ります。
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