杜の木漏れ日

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庭づくりで大切にしていること

時々、なぜ自分はこの仕事をしているのか、自分の信条は何か、何を大切に庭をつくるのかを考えます。

庭をつくらせていただく時に大切にしていること。
「繋ぐ」ことと「必然性」、「合わせる」こと、「活かす」こと、そして、「とらわれない」こと。

「繋ぐ」。
素材を繋ぐ。
造作を繋ぐ。
木々を繋ぐ。
造作と木々を繋ぐ。
家と庭を繋ぐ。
内と外を繋ぐ。
景色を繋ぐ。
景色と景色を繋ぐ。
人と自然を繋ぐ。
街と自然、庭と人を繋ぐ。
一番大切なのが、家族の思いと時代を庭の中で繋いであげること。

「必然性」。
そこに、その素材を使うことの必然性。
そこに、その造作があることの必然性。
そこに、その木を植えることの必然性。
一番大切なのが、その庭を家族が使うことの必然性。

「合わせる」。
今そこにあるものに新たなものを合わせる。
家に庭を合わせる。
周囲の景色に庭を合わせる。
土地の気候風土に庭を合わせる。
土地の暮らしに庭を合わせる。
一番大切なのが、施主さんのライフスタイルに庭を合わせること。

「活かす」
そこにあるものを庭に活かす。
そこから出たものを庭に活かす。
土地にあるものを庭に活かす。
眠っている素材を庭に活かす。
一番大切なのが、それが、家族の暮らしに活かされること。

「とらわれない」。
先入観にとらわれない。
固定観念にとらわれない。
形にとらわれない。
庭は自由で、庭にこうあるべきというものはない。
伝統は、同じ物を作り続けることではなく、その時代で変わるもの。
時には技術を捨て、覚えたことから離れることも大事。
とらわれないということは、自分の感性や現場のひらめき、知恵と工夫を大切にすること。

繋いで、活かして、合わせてできたものには必然性がある。
必然は、必要から生まれる。
それを、とらわれない心でつくる。
施主が本当に必要とするものを作り手の感性でそこにつくる。
施主が心から楽しみ、愛される庭をつくってあげたい。

それが、自分が今思う作り手の仕事。かな。
施主に対して、素材に対して、自然に対して、謙虚に、優しく向き合いたい。
これからも、そんな仕事をしていきたいと思います。

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