繋がる景観 能代にあるケヤキの回廊

能代市にある、「繋がる景観」を探してみました。

繋がる景観1イオン
繋がる景観2

柳町付近の国道101号は街路樹もケヤキで、道沿いにあるイオンの植栽もケヤキ、同じ樹種で景色が繋がっています。
イオンの植栽は、「日本一木を植えた男」で有名な横浜国大の宮脇昭教授が唱える「潜在自然植生(その土地に本来ある木)」の定義で植えられていますが(低木は別です)、ここにケヤキが植えられているということは、能代には昔からケヤキが自生していたということで、能代の気候風土に最も適した木ということができます。

繋がる景観3
繋がる景観4

ここから進むと、けやき公園に繋がります。
ここは、能代の緑のシンボルともいえる、大ケヤキが有名な所。日本一のケヤキの街路樹がある所です。
もともとはお寺ですが、神社やお寺の木を見ると、その土地の「潜在自然植生」がわかると言われています。
神社やお寺には大木が多いですが、木が大きくなれるということは、その土地に合っているということ。
潮風の強い能代の街に適しているから大きくなれるということです。

繋がる景観5

さらに進むと、今度は街路樹のケヤキが中央分離帯になり、ケヤキが自生する里山へと繋がっていきます。
商業施設と街路樹、公園、里山と、ケヤキで繋がる景色は、能代の優れた景観の一つです。
以前、市内の庭にケヤキを植えたことがありますが、そうした家が増えれば、家と街が繋がり、街と山が同じ木で繋がっていきます。
能代は黒松の街ですが、土地に合う木という点ではケヤキの街でもあり、大火の防災という点ではイチョウの街でもあります。

今春、のしろ白神ネッワークの「のしろ市民まちづくりフォーラム」を聴講した際、講師のかとうけいこさんが「無い物ねだりではなく今あるものに価値を見つける」ことの大切さを話されていました。
わざわざ新しいものをつくらなくても、普段見ているものの中にも、実はとても素晴らしい、ふるさとの特色や誇りになるものはたくさんあるような気がします。
こうしたケヤキによる緑の回廊も、土地の環境に即し、自然と調和するまちづくりをしているという、「水と緑の環境の街」能代の大きなウリになります。
昨年までの市の景観事業に、市民募集の「能代の一番」という企画がありましたが(いつの間にかなくなりました)能代の一番は、実は日本の一番だったということもあるのです。
残念ながら、能代はそれに気づかずに、そこにある日本一の街路樹の大枝を切り詰めてしまいましたが、今後は今あるものに価値を見つけていくという視点も持って、まちづくりを進めていただきたいものです。

0 Comments

Post a comment