杜の木漏れ日

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雪囲いを軽減する工夫

雪囲いも、いよいよ終盤に入ってきました。
手入れ同様、雪囲いも仕事とする植木屋がこんなことを紹介するのもおかしいのですが、今回は、雪囲いにお金を掛けないやり方を紹介したいと思います。

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雪の影響を受けない高木と、雪に強い土地の自生樹を植えた、雪囲いが要らない庭です。
自然樹形の木は枝に雪が乗っても自分で落とすことができるので、夏の間にそうした姿にしてあげます。

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毎年刈り込んでいたヒバの玉物を、夏の間に枝を抜き、枯れ枝なども外しました。
枝数が少なくなると、縄で枝を枝折るのも簡単。骨組なども省略できるため、囲いに掛かる時間や材料も少なくてすみます。

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雪吊りの縄の繋ぎ目が見えると思いますが、前年に使用した縄に新しい縄を足して使っています。
藁の高騰で縄の値段も高くなってきています。
毎年、その年に使った縄を植木屋さんが処分する場合が多いと思いますが、囲いの解体はご家族でもできるので、その時に縄を捨てずに保管しておけば、2、3年は使えます。
強度や景色を考えて新しい縄を使う場合でも、補助的に使用する縄には使える。
使い所を考えて仕分けすれば、経費も浮くのではないかと思います。

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サツキの寄せ植えなどは、板やヨシズなどで屋根を掛けて囲うことが多いですが、樹高が低ければ雪の影響も小さくなります。
高さ30㎝ほどあったサツキを枝抜きで10㎝程度まで下げ、春先に多少の土盛りを行なって取り木式で低い芽を増やしました。
「取り木」は、枝を土に接地させることで根を生やさせ、個体を増やすやり方ですが、今ある木から新たな芽をつくることで、樹高を下げていくことを考えました。
土盛りは根腐れが心配されますが、仮に本体が枯死しても、取り木で増えた新たな個体は独立しているため、そうした心配もありません。
この方式を行ったおかげで、半日かかっていた囲いの経費を削減することができました。

いかにお客さんの財布を緩めるかが商売ですが、本当にお客さんのことを考えるのなら、どうしたら管理費を抑えられるかを考えてあげるのが親切。
お金を掛ける所にはしっかりと掛け、掛けなくていい所には掛けない。
植木屋のための仕事ではなく、施主のための仕事をしたい。
知恵と工夫で、そうした提案をしてあげるのも植木屋の仕事だと思っています。


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