杜の木漏れ日

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落葉樹の冬季剪定4(梅の木の樹高縮小と枝透かし)

今週は梅の木の手入れに伺っていました。

梅の剪定1

剪定前。列植されている梅の木を、実採りしやすいように樹高を下げていきます。

梅剪定2

横から見たところです。
樹高7~8m、幅も同じぐらいあります。

梅剪定5 梅剪定9

剪定した枝です。
1本の木から、このぐらいの量の枝が出ます。
直径5~8センチ、長さ3~4mの枝を幹の付け根から抜いていきましたが、適正角度で切り、殺菌剤を塗布しています。
一度に切り過ぎると徒長枝ばかりが出るため、剪定量の加減には気を付けたいところです。

梅剪定3

剪定後。
上に伸びる長い枝を間引くことで樹高を下げ、これまで中に隠れていた短い枝に日が当たるようにしています。
樹高は半分近く下がりましたが、低い位置の枝はそのまま残しているため、枝張りは変わりません。

梅剪定4

木と木の間隔が比較的近いため、1本1本の樹形を半円形に仕上げていくと木が小さくなってしまいます。
木が小さくなるということは枝が少なくなるということで、実付きも少なくなるということ。
1本1本の木をきちっと仕上げるのではなく、隣の木の領域に伸びた健康な枝はできる限り残し、枝を混ませないようにしながらも枝数を確保しています。
梅の木の列植を1本の木の連続としてではなく全体の中の1本として捉え、長い生垣を透かしていくようなイメージで仕上げていきました。

梅剪定6

剪定前の状態を内側から見てみます。

梅剪定7

剪定後。
枝同士が触らないよう、内部にこのぐらいの空間を持たせています。
空間ができるということは採光や通風が良くなるということで、実を付ける枝が充実するということです。

梅剪定8

枝張りで8m近くあります。
低く、横張りのある姿になりました。

梅剪定10

長い枝を間引きした後、残った枝も軽く枝抜きを行って空間をつくり、全ての枝にまんべんなく日が当たるようにします。
残した枝はこれまでの日照が弱かったため枝が細く、小枝もかなり枯れていました。
枝が充実し、実を付けらるようになるまでには少し時間が掛かるかもしれませんが、今後の成長を見守りつつ、適度に手を入れていければと思います。


今回の梅の手入れは、弘前城公園のお堀の桜や、角館の桜並木の応用です。
果樹は、実採りしやすいように、また、枝が日光をまんべんなく受けられるように、樹高を低く枝を四方に広げられるようにするのが理想的で、はじめから植栽間隔に余裕を持たせることが大切ですが、これもまたケースバイケース。
せっかくここまで育った木を間引くのももったいなく、その場所にあったやり方を工夫してみました。


※これまでにご紹介した梅の木の冬季剪定例です。
古木の剪定 
果樹の剪定(柿・梅)









Comments 2

紅の葉  

越麻呂さまへ

越麿呂さま
こちらこそありがとうございました。梅の木を端から端まで歩いて見たら、これは歩きながら見れば梅並木にもなるなあと思い、弘前城公園のお堀の桜のイメージで手入れを行いました。

花が咲き、実が成るのが今から楽しみです。そしてそれが梅酒になる。最高ですね^^。

2013/12/30 (Mon) 23:53 | EDIT | REPLY |   

越麻呂  

梅の木の剪定、ありがとうございました。写真を見ながらの解説、たいへんわかりやすかったです。実がなるのが今から楽しみです。梅酒ができたら、お届けしますよ(^_^)。

2013/12/30 (Mon) 09:03 | EDIT | REPLY |   

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