落雪から木を守る剪定

連日の雪で、いよいよ冬らしくなってきました。
そんな中ですが、今週は落葉樹の剪定に回っています。

冬に剪定を行うからわかるということもあって、今日はそんなことを紹介してみたいと思います。
一般的な雪囲いは、自然降雪から木を守るために行いますが、雪に強い自然樹形にしていれば、囲いは要らなかったり、最小限ですみます。
しかし、雪は空からばかりでなく、いろんな所からやってきます。
冬の庭で一番気を付けたいのは、除雪や落雪などの雪。
特に、落雪は雪崩のように落ちてくるので、屋根の近くに植えられた木は注意が必要です。

梅剪定前2

写真は梅の木ですが、重い雪が降った時などに枝が下がり、気温が上がって雪が下方にせり出してくると、このような状態になります。
このまま雪が落ちると枝は折れ、ひどい時は枝の付け根が裂けることもあります。

梅剪定前3

下から見ると、こんな感じです。

梅剪定前

剪定を少し始めた時ですが、屋根の上にはこのぐらいの枝が掛かっています。

梅剪定後

剪定後。反対側から見た所です。
屋根上30㎝ぐらいの所に枝が張りだしていましたが、屋根の積雪もそのぐらいになっており、これからまだまだ雪は積もることから、60㎝以上の空間を空けて枝を残しています(赤線)。

ツバキ剪定前

次は、落葉樹ではなく常緑のツバキですが、こちらは屋根の下にあります。

ツバキ剪定後

せり出した雪が当たっている部分までを剪定し、落雪の影響を少なくしてあげます。

ツバキ2剪定前

こちらは屋根の側面ですが、落雪は無いように思われますが、横にあふれ出た雪が落ちてきます。
枝の途中に雪の塊が見えると思いますが、これが、落ちてきた雪。
こうした雪は、枝が混んでいるといつまでも落ちることができません。

ツバキ2剪定後

剪定後。
落ちてきた雪が枝の間をすり抜けて行くように、枝を間引いて空間をつくっています。

ツバキ剪定後2

正面から見た所です。
常緑樹の剪定は、通常、寒風害を受けないよう冬期は避けますが、軽く重なり枝を抜いてあげて、木が自分で雪を落とせる程度にしてあげています。

ナナカマド

こちらは、枝折れしていたナナカマドを、組織が再生しやすいよう適正角度で切り直したものです。
このような枝折れは、ともすれば、夏の剪定時期まで気が付かないことが多い。
早期発見早期治療が大切なのは、木も同じことです。


雪囲いは雪が降る前に行うため、完全には冬の姿を想定出来ません。
このように、雪が積もった時期に庭を見ると雪の状態がわかり、実際の木にどれほどの影響が出ているのかがわかります。
こんなことも、冬に剪定を行う利点です。



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