杜の木漏れ日

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越境支障の対処

イチョウ剪定前 イチョウ剪定後2

上の写真は、今週剪定した庭のイチョウの木です。
左写真の赤線部分は、隣地との境界ですが、上部の枝が越境しているのがわかるかと思います。
このような状態にある枝を、境界ギリギリ、あるいは多少引っ込んだ位置で剪定しても、翌年に出た枝はまた越境し、再度の剪定が必要になります。
このような場合は、思い切って太い枝を幹の付け根で落とします(短い赤線部分)。

右写真が、その剪定後です。
こうして切った切り口からも芽は出てきますが、直立する芽が出てくるため、数年間は越境の心配がなくなります。

イチョウ越境切り口 イチョウ切り口

左写真は、上のイチョウの切り口ですが、腐朽を防ぎ、切り口の組織を早期再生させるために、このような位置や角度で剪定します。 
右写真は、街路樹行政の先進地、横浜市の日本大通りで見たイチョウの切り口ですが、切り口の周囲から組織(カルス)が巻いてきているのがわかるかと思います。

越境支障 桜

この写真は、公園の桜の越境支障の剪定ですが、上のイチョウと同様、幹の付け根から枝を外しています。
多少、細い枝で境界側に向いているものもありますが、途中に小枝が無かったことから、次回枝が出てきた時に更新を行います。

越境支障3

これは江戸川区のけやきの街路樹ですが、やはり、隣地に向く枝は、幹や太い枝の付け根から外しています。

越境支障2

こちらは市内の街路樹のイチョウですが、毎年、時期になると、このように通行支障で刈り込まれます。
枝の途中で切るとまたそこから枝が伸び、毎年の剪定を余儀なくされますが、木の生理を知れば、無駄に予算を掛けない管理もできます。

隣地の迷惑とならず、木にも負担をかけず、それでいて経費が掛からない。
場所によって状況は違いますが、枝が出ているからきればいい、ではなく、数年後を見越して、手を入れてあげたいと思っています。





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