国道を曲げて残したお寺の木2~けやき公園の街路樹の大きさ

この間、けやき公園に出かけた際、園内のケヤキの太さを測ってみました(参照 けやき公園の大ケヤキ
樹木のサイズを計測する時は「目通り(胸高周囲=地上高1.2mの樹木の幹の周長)」で測りますが、最大のものは6m90㎝ありました。

けやき公園は移転したお寺(西光寺)跡の木を市が公園として保存したものですが、外周の木の一部は現在、国道101号の街路樹となっています。
この、お寺の木が残されることになったことについては、昭和60年の能代市広報の「街路樹として残るケヤキ」という記事で知らせていますが、ここに、この街路樹たちが「樹齢300年を超えるケヤキ」であることが記されています。
公園の樹木も街路樹も、もともとは一つの敷地の木なので、どちらも同じ頃に植栽されたものだと思いますが、さて、この街路樹の大ケヤキたちの幹周りは、いったいどのぐらいあるのでしょう。

けやき公園計測2

まずはじめに、歩道から見た街路樹の姿です。
大ケヤキが7本ありますが、4本目と5本目の間に、イチョウの木が1本あります。
この8本が、街路樹として残された大木たちです。
横から見ると、ケヤキの列が、車歩道とほぼ平行に、直線に並んでいることがわかります。
街路樹として植えたものではないのに、はじめから計画して真っ直ぐに植えたかのような、違和感の無いたたずまい。
なんでもないことのようですが、実はこれは凄いことで、このケヤキたちが真っ直ぐに見えるような角度で道路を配置したということです。
こんな所にも、木を街に溶け込むように苦心された、当時の方々の思いやご苦労が伝わってきます。

ということで、計測を始めます。

けやき公園計測4

今回計測した中で、一番大きな木です。

けやき公園計測5(クリツクで拡大できます)

3m63㎝ありました。直径は1m以上。
私が手を広げると150㎝弱ですが、大人2人が手を回しても届かない大きさです。

けやき公園と街路樹

これは、二年前の夏にこの木を撮ったものです(真ん中の木)。
向かいの街路樹もケヤキですが、比べてみると、この木の大きさがわかります。
若い木は、まだ電柱ほどの太さにもなっていないようですが(電柱は直径30㎝ほど)、この程度で、樹齢30年ぐらいでしょうか。
200年後が楽しみですね。

諏訪神社

けやき公園の街路樹はお寺の木を残したものですが、山形市には、神社の木を街路樹として残した所があります(諏訪神社前の街路樹)。
こちらには、ケヤキ6本とエゾヒノキ2本、イチョウ2本(計10本)が保存され、緑道として整備されていますが、現存する最大のものがケヤキで、管理者である県の記録には、幹周が3mと記載されています。

諏訪神社1

工事の際、立ち枯れが進行していたケヤキを2本伐採したそうですが、その切株がベンチとして残されており、「樹齢150年」と記されています。
正確な樹齢は断面にして見なければわからず、同樹種の苗木を同じ時期に同じ場所に植えても必ず個体差が出てくるため、太さと樹齢は比例しないこともあります。
けやき公園周辺の木は、土の中にある公園内の木と舗装の中にある街路樹とでは条件が全く異なる為、街路樹となってからの生育にも多分に影響していることでしょう。
それは、公園と街路樹の、芯梢部の枝枯れの量を見るとわかります。
枝葉が少なければ木の養分量も少なくなり、木は太ることが難しくなります。
公園と街路樹に分かれてから20年以上経ちますが、そうしたことが、幹の太さにも表れているようです。

この山形市の街路樹は、そうした環境の違いを考慮して、通常の街路樹のように根の周りを舗装で囲わずに、土の面積を広く取り、根に必要な水分や酸素が供給されるよう配慮しています。

けやき公園計測1
          けやき公園計測8

ということで、けやき公園の街路樹の計測結果です。
写真の下の数字が、市庁舎から柳町方面に向かう街路樹の幹周りの数値です(㎝)。
一番小さいもので、イチョウの202㎝、最大がケヤキの364㎝。
ケヤキは、3m内外の物が4本あります。

幹周より直径で示した方が実感が湧くように思いますが、能代では、直径1mもある大ケヤキの大木群が、街のど真ん中の、市役所の隣に並んでいます。
街道や参道など、郊外にある地方並木には大きな木が多いですが、「街路樹」は字のごとく、街なかの道にある木のこと。
中心市街地に整然と林立する樹齢300年の街路樹は、全国でも希少、おそらく日本一です。

能代の先人たちが、これを知って街路樹として残したのだとしたら、恐るべき先見の明。
後世、能代が日本一の街づくりを行うことを予見して、私たちにプレゼントしてくれたのかもしれません。
この街路樹たちは、けやき公園と共に、全国に誇れる能代の宝です。
次代に残すべき緑の遺産を、大切に守っていきましょう。

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