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街の緑1(勉強及び視察)

落葉掃除

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今日は朝からあいにくの雨模様でしたが、急に思い立って、能代市の官庁街で行われた街路樹の落葉掃除に参加してきました。
この事業は旧能代市時代から継続されている市の事業なので、これまで二ツ井町民だった私は参加したことがありませんでしたが、能代の緑を語るには能代の中に入らなければわからないのではないかと、思い切って参加してみました。

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開始時間の7時に5分遅れで到着すると、沿道はすでに、竹ほうきを持つ大勢の中学生たちでいっぱいでした。
その他にも、町内会の方、役所職員の方、市内の企業の方など、たくさんの方々がホウキとチリトリを手に、掃除に精を出されていました。
肌寒い小雨の中、皆さん、本当にお疲れさまです。

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若い衆も頑張っています^^。
この事業は「能代クリーンアップごみゼロ運動」と言うそうですが、落葉はゴミではありません。
白神山地のブナの落葉は宝物と呼ばれますが、街のアスファルトに落ちる街路樹の葉もまた宝物、落葉は自然界からのプレゼントです。
酸素を作り、木陰を作り、街のホコリを吸着し、人々に緑の潤いを与えてくれる葉っぱたち。
色づいた葉の、なんとキレイなことでしょう。
人や地球のために大役を果たした葉っぱたちにねぎらいの言葉を掛けながら、来年また元気に芽吹いてくれるようにとの願いをこめ、一生懸命掃きました。

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ボランティアの方々のために用意されたホウキです。
いったい何本あるのでしょう。
今日の参加者は、推定で400人だそうです。
このホウキの数だけ、街を愛する心があります。

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せっかくなので木の様子も見てみます。
ここ数年でブツ切りされたイチョウはまだ黄葉もしていないものもありますが、この官庁街のイチョウはあまり強く切られなかったせいか、それほど枝葉も混まずに、樹形も案外といい姿をしています。

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よく見ると、車道側の枝だけが少し切り詰められていますが、市内の街路樹の剪定は、こんなふうに、本当に支障となる箇所だけを切る剪定でいいのではないかと思います。
ただ、切り方が「刈り込み」なので、途中でブツッと切られている枝を小枝の付け根まで切り戻せば、もっと柔らかな落葉樹らしい姿になるはずです。

いくら枝先を切り詰めない透かし剪定をしても、木に負担の少ない冬季に剪定しても、必要以上に枝葉を切ると、木は弱り、樹形も崩れます。
樹形の美しさとともに、切る量なども考えた剪定が行われるようになれば、能代の街の緑はもっと良くなるのではないかと思っています。

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こちらは市役所からちょっと行った所のイチョウの街路樹ですが、自然形の木(左側)と、2年前にブツ切りされた木(家の所の木)、数年前にブツ切りされた木(右側)とでは、葉の色が違うのがわかると思います。

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これは5月に芽が出てからブツ切りされた国道のイチョウの今ですが、それほど切られなかった木(黄葉している木)とブツ切りされた木とでは、葉の色や枝の状態がこれほど違います。

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これも国道のイチョウですが、本当に疲れ果ててかわいそうな姿になっています。
これでは、街路樹としての役割を発揮できません。

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こちらはこの国道のすぐ近くの市道ですが、イチョウがイチョウらしく伸び伸びと枝を伸ばしています。
電線や建物の支障にならない所では、なるべく枝を切らない方が枝葉も増えず、木も健康に育てます。
街路樹は木の形で見るというよりも、枝を伸ばして木陰をつくれるようにするということが大事です。
松やオンコなどの仕立て木などのように、枝葉の輪郭をきれいに切りそろえなくても、多少枝の出入りがあるほうが自然で、その木本来の味が出ます。
人間と同じように、その木の特性を活かした管理をしてあげると、木にもよけいなストレスが掛からずに、木の効用効果を発揮できます。
そんなことを教えてくれるこちらの街路樹は、能代に残していくべき貴重な景観ですね。


イチョウが黄金の葉を落とせるのも、イチョウがイチョウらしい姿をしていればこそです。
黄金のじゅうたんを踏みしめる贅沢な幸せは、今しか体感できません。
そんなことを楽しみながら、明日からもホウキを動かしたいと思うこの頃です。

 


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6 Comments

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メグスリさん

紅の葉  

2008-11-04 21:37

能代は何度も大火に見舞われたせいか、そんなこともイチョウが多い原因なのかもしれません。
でも、イチョウもプラタナスも、あまり市民には愛されていないようです。
人も木も、愛されなければスネまスネ。
スネ夫よりノビ太が好きな私です(笑)。

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marumasa さん

紅の葉  

2008-11-04 21:26

一般の方でも気付かれるということは、かなりヒドイ状態です。
本当に、木が可愛そうですね。
こんな剪定を見ると、お役人さんには、木を生き物と思う感情が欠如しているのではないかと思ってしまいます。
この工事に関わった方で、今この木がこんな状態になっていることを知る人は少ないのではないかと思います。
木はただ切ればいいというものではなく、切り方次第で取り返しの付かないことになるのですから、もっと気持ちをこめた仕事をしていただきたいですね。
造園に携わる者に必要なのは、植物への愛情や美的感覚ではないかと思っていますが、この剪定にはそのカケラも感じられません。
能代に、marumasa さんのような優しい方がたくさんいてくれることを願っています。

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しんぼうさん

紅の葉  

2008-11-04 21:08

30分の奉仕で頭を下げられると、ナンだか恥ずかしいです(笑)。

本当に、このホウキ、どこに仕舞われているんでしょうね^^。
落葉を掃きながら、このホウキも企業が寄付すれば、名前も上がるんじゃないかなと思ったりです。
ついでに、街路樹管理にも企業がスポンサーに付いて、ちゃんとした剪定が行われればいいなと考えたりしてますが、どなたかホウキ人(発起人)になる人はいないでしょうか(笑)。

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No title

メグスリ  

2008-11-04 18:19

秋田はイチョウ並木が多いんですね。
こちらではイチョウの街路はないような木がします。

四季の変化が楽しめる落葉樹が好きですが
プラタナスの街路近くの住民の方はたいへんだな~なんて
思います。
市の呼びかけのこのような活動もいいですね!

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お疲れさまでした

marumasa  

2008-11-04 09:52

私も、素人ながら、国道沿いのイチョウはひどいなぁと
思っていました。やはり剪定がまずかったのですね。
せっかく電柱などは地中埋設されて奇麗なのに、もったいないですね。

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No title

しんぼう  

2008-11-03 20:48

ご苦労様です。紅さんの行動にはいつも頭がさがります
このほうきの保管場所が大変ですね
まさか放棄はしないでしょうから・・・

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