最上義光歴史館の庭(山形市)

今回の山形行では、最上義光歴史館の庭も再訪。
こちらは、霞城公園(山形城趾)の手前にありますが、昨春、お城の桜を見に来た際に偶然目にしました。

白い石と銅像が印象的な池泉庭ですが、はじめはこの石の白さをとても異様に感じ、黄泉の国を思い浮かべてしまいました。
でも何か魅かれるものがあったのでしょう。
翌朝また見に出かけ、今度はこの庭の素晴らしさに唸ることになります。








中央部から湧き出した水が、石組の間を通り、四方へと流れ落ちていきますが、流れの石の扱いや滝の落とし方が抜群に上手く、惚れ惚れします。

これは、以前に秋田県内の山で見た景色ですが、大きな岩盤が浸食されてできた流れです。

この庭は背の高い石が少なく、全体的に石組が低く抑えられていますが、これも、大きな岩盤が侵食された姿を表しているように思いました。
山形は温泉の多い所ですが、この石の白さは、硫黄で変色した状態にも似ています。
山形の山のどこかに、こんな状態の所があるのではないかと思わせるような庭でした。
係の方に話を聞くと、この石は福島産(阿武隈地方)の鍾乳石で、歴史館の建造以前からあったものとのこと。
ローマのトレビの泉をイメージしているそうで、作者は不明でした。

池には、壁泉の水も流れ込みます。
曲線の水鏡に映りこむ新緑がとてもきれいでした。
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