杜の木漏れ日

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畠町の街路樹に感謝

畠町伐採記事

6月12日の地元紙1面に、「畠町通りの街路樹消える」という記事がありました。
畠町通りの街路樹は、歩道の融雪工事の支障になるとして、昨年、片側の15木が伐採されていましたが、今回は反対側の22本が伐採された模様です。
歩道の中には、電線や水道管などのライフラインが埋設されていることが多く、街路樹が大きくなって根が伸長すると、こうしたものに影響を及ぼすことがあります。
街路樹の移植にはかなりの経費が掛かるため、こうして道路整備などで伐採されるのもしかたのないことなのですが、こちらの街路樹は毎年、落ち葉やアメシロの苦情などで、夏になると丸坊主にされるとてもかわいそうな木だったことから、なんとも気の毒でなりません。
全て切られることは昨年の地元紙記事でわかっていたことですが、とうとうこの日が来たかという思いです。

畠町街路樹 畠町街路樹 (2)

写真は、夏場に丸坊主にされていた頃の街路樹と、それが元で、冬になっても青葉のままだった木々
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昨春の地元紙記事で、この通りの街路樹が伐採されて、市民植樹祭で新たな街路樹の苗木を植えることが報じられていましたが、その時、「伐採される畠町の街路樹への一提案(2013/04/21) 」という記事を投稿、能代の緑政に大きな気付きを与えてくれたこの木たちに対して感謝と労いを伝える機会を設けることと、伐採木を捨てずに材として活かし、能代の街路樹の象徴として残せないかという提案を行いました。
この時は、これまでいろいろとご指導いただいた江戸川区さんから伐採木の利活用についての資料をいただき、関係者の方に提供させていただきましたが、江戸川区さんのHPにある、「幹材の活用」と、「2009清新町緑道に樹名板を作ろう」が参考になります。

昨年今年の伐採とも春以降に行われましたが、樹木が活動を休止している冬場に切れば、材としても活用できると思います。
ベンチとして歩道に残すこともできるでしょうし、くり抜けばプランターとしても使用できるでしょう。
太い幹なので、標柱にして、新たに植える街路樹の由来や、以前にあった街路樹を街に活かして木の命を繋いでいることを市民に知らせることもできます。
伐採木は37本あるとのこと、この標柱を、市道県道国道の街路樹のある通りに立て、樹種や由来などを記しておけば、苦情の多い街路樹に対し、理解を広めることもできる。
輪切りにすれば樹名板もつくれるし、子どもたちを参画させれば教育にも活かせます。
能代は「木都」。
木都能代の技術をもってすれば、こうしたこともできたのではないか、街路樹の伐採というマイナスイメージをプラスに繋げることができたのではないかと思います。
この時期の伐採は、材として使用するにはあまり長持ちはしないかもしれませんが、材が腐るまでは使えるので、思いのある人に提供するなどして、活かすことを考えていただきたいと思っています。

畠町伐採木

今回伐採されたプラタナスです。

畠町伐採

幹に穴が開いているものもありましたが、強い剪定を行われていたため、腐食が進み、空洞化したのでしょう。
この穴には、タバコの吸い殻が投げ捨てられており、切られてなおこうした仕打ちを受けるのかと、怒りがこみ上げてきました。

DSCN6875.jpg

この日は、街路樹を愛する仲間4人と、今回伐採された22本の木全てに、60年間、ここで頑張ってくれたことへの感謝の言葉を掛け、お酒をあげて手を合わせてきました。

畠町街路樹に感謝

実は、冒頭の地元紙記事を受け、走り書きで投稿していた拙文が、今朝の地元紙に掲載されました。
長くなってすみませんが、原文を下記にご紹介します。

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「畠町通りの街路樹に感謝」
6月12日の本紙記事、「畠町通りの街路樹消える」を読みました。昭和31年の大火後に植えられたとされるこの木々ですが、当時の明確な資料は残っていないとのこと。この通りにはプラタナスが多く植えられ、毎年のように、おなごりフェスティバルの前にブツ切りされていました。木が植えられた理由を誰にも知ってもらえないまま、大切にされないまま、ついには伐採されてしまったことを、とても気の毒に思っています。

能代の街路樹は、数年前まで、国県市道のほとんどの木がブツ切りされていましたが、2008年8月、「畠町通りの街路樹の無残な姿なぜ」という市民投稿があり、木陰のほしい真夏に木を丸坊主にすることへの問題提起がありました。街路樹に対する苦情は聞いても、愛おしむ声など全く聞こえてこなかった時代、能代にも街路樹を慈しんでくださる方がおられることを、とても有難く思ったものです。この勇気ある記事は翌月の能代市議会一般質問でも取り上げられ、この年の11月には、「黄葉忘れた街路樹が」という本紙記事により、能代の街路樹のあり方についての問題提起がなされます。この記事の3か月後、能代市は、それまでの街路樹のブツ切りを改め、自然樹形管理への方針転換を発表、その後もブツ切りを続けていた県も同調、能代の街からは悲惨なブツ切りが消えていきました。

自然樹形再生には時間が掛かりますが、今、能代の街なかの街路樹たちは、すこしずつ、自然な姿を取り戻しつつあります。市内全域の街路樹が優しい姿になり、市民に関心が持たれるようになったのも、この畠町の街路樹のおかげです。この街路樹たちが、能代の街路樹のあり方を考えるきっかけを作ってくれたのです。この木たちは役目を終えることになりましたが、木がここに立っていたことをいつまでも心に留めつつ、能代の街路樹を守ってくれたことに対して、あらためて感謝したいと思います。
能代市二ツ井町 福岡 徹
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新たな街路樹が市民に愛されることを願い、この投稿を終わります。

Comments 2

紅の葉  

leaf さんへ

そうですね。能代の街なかからはあまり声が聞こえてこないですね。天空の不夜城運行で、けやき公園の街路樹が枝切りされた時もそうでしたが、能代では、街の緑に関する議論が起きません。ただいま市議会開催中ですが、そうしたことも議会で話題にしていただきたいと思っています。

融雪工事は、アーケードが無くなった今、商店街の方々には悲願だったようにも思います。冬の除雪は当たり前のことで、能代よりも雪の多い二ツ井などから見ればとても贅沢なことだとも思いますが、それだけ能代の街なかは高齢化が進んでいるということなのでしょう。
伐採木の利活用は、ぜひ進めていただきたいですね。能代は木都なので、必ずできると信じています。

2014/06/17 (Tue) 05:49 | EDIT | REPLY |   

leaf  

感謝

近隣住民が 最近の街路樹伐採について、あまり論じられていないということが とても残念に思います。
融雪道路工事の方が大事という価値観の違いもあるのでしょうね・・・。 
せめて 伐採木の有効な利活用について なるべく実行させたいし、できるだけ協力したいと思っております。過去の実情 様々な事例等、教えていただけたこと 感謝の想いです。

2014/06/15 (Sun) 18:50 | EDIT | REPLY |   

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