記念茶会
茶室建築に携わった職人さんたちをお招きいただいての、とても有難いお茶会。
自分たちが手掛けた露地で席入りできるのは、庭屋冥利に尽きます。
感動の様子を、少しだけご紹介。

露地口からの景色。

腰掛から見た内露地。
これから始まる茶事への期待が高まります。

迎え付けの様子(後で再現いただいた写真です)。

蹲踞の筧を青竹にあらためました。

正客さんから、蹲踞を使っていただきます。

自分で水穴を掘った蹲踞を使う若衆。
背中しか見えませんが、その胸中にはどんな思いが去来しているのでしょう^^。

時は流れて、お点前終わってお軸の拝見。
「旦座喫茶(しゃざきっさ)」と書かれています。
軸は、その日の茶事のテーマを表すもの。
お施主さんの挨拶の中で、「形式にとらわれず、今日はただ、みなさんにゆっくりと寛いでいただきたくて、このお軸にしました。」という、ありがたいお言葉をいただきました。

お花。
初夏の趣が、とても涼しげです。
庭の花も落ち着いた頃だったので、席のお花がひときわ映えました。

この日、お施主様から頂いた、手作りの印。
「笑庭来福」は、「笑う庭には福来る」という意味の私の造語です。
庭で笑みが生まれ、庭が微笑みを生む。
庭はそんな存在であり、そうした庭になることに全力を尽くしたい。
そんな私の思いを、お施主さんが形にしてくださいました。
本当に、ありがたいことです。
昔から、「施主が職人を育て、仕事が職人を育てる」とはよく言われることです。
こうした機会をいただけることが、職人にとっては宝。
一生忘れられない機会となりました。
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