夏を楽しむ庭
先日完成した庭、晴れた日の写真を撮りに出かけてきました。
せっかくなので、あらためて、この庭のポイントや工夫を紹介していきたいと思います。

主庭の全景。
奥行2mほどの所に屋根から雪が落ちるため、この部分は雪のストックスペースとして空けてあります。
雪の落ちる所に木を植えると木が傷み、雪囲いが必要になる。
また、狭い所に成長する木を植えると、お隣に枝が伸びてしまうなど、その都度剪定などでの調整が必要になります。
雪に逆らわず、なるべく今後の管理費も掛からないよう、雪の影響を受けない石壁で景色をつくり、水場にして楽しめるようにしました。
自然に対抗するのではなく、雪を受け入れて、夏を楽しむ庭です。

主庭への導入部は砂場。
リビングから見える位置にあるため、お子さんたちが遊ぶ姿を中から見ていられます。
砂場の周りには、ブルーベリーを植えて生垣に。
このぐらいの高さでも、午後には木陰が砂場を覆います。
実がたくさん付いている木を選んできましたが、だんだん色づいてきました。
試しに食べてみたところ、ちょうどリンゴのような酸っぱさです。
もうすぐ、砂遊びをしながら実をつまんで食べられますよ。

砂場の脇には、雨樋の水が数カ所から集まる雨水升があります。
浸透式のため、少し強く降るとフタが持ち上がり水があふれるので、その水も流れに逃がすようにしています。

伏流水のようにしみ出る水と、流れを行く花の舟。

上から見た所。
レンガのテラスが海になり、そこに魚が泳いでいます。
こうして見ると、流れの護岸の長い石も魚に見えてきますね。
魚のアイデアはご家族から出たものですが、せっかくなので、デザインや配置など、下描きをお願いしました。
この魚たちが、この庭の一番のポイントです。

花の舟は、秋田市の「草どころ緑」さんの作品です。

庭には、デッキから石伝いに降りられます。
右端の石は腰掛で、ここに座ると、ちょうど柱が背もたれに。

反対側から。
3m弱の石壁ですが、こうして見ると、けっこう長く感じられます。

流れの終点。
流れの水は、折れ曲がったあたりから、地下へと吸い込まれていきます。

庭奥は土盛りして山をつくり、コナラやマンサク、ナツハゼなどの山の木を植えています。
山(隣地境界)から谷(家)に向かって、片枝の前傾する木を植えていますが、このような植栽をすることで、山の雰囲気をつくりながら、隣地にあまり枝が伸びないような工夫をしています。

反対側から。
庭奥は、この庭の中でもっともスペースの取れる所ですが、レンガ敷きの部分にはやはり雪が落ちます。
この部分は二階の屋根になるため、落雪の勢いや量も増すと思われます。
そうしたことを考えて、冬場の雪のストックスペースを広めに取ってあります。
最後に、お子さんたちに庭で遊んでもらった写真を。


子どもたちは水が大好きです。
こうして、庭で楽しく遊んでもらえることが、作り手として何よりの幸せ、庭屋冥利に尽きるというものです。
これから木々が大きくなれば木陰も増し、徐々に森の雰囲気になっていくでしょう。
成長が楽しみな庭です。
せっかくなので、あらためて、この庭のポイントや工夫を紹介していきたいと思います。

主庭の全景。
奥行2mほどの所に屋根から雪が落ちるため、この部分は雪のストックスペースとして空けてあります。
雪の落ちる所に木を植えると木が傷み、雪囲いが必要になる。
また、狭い所に成長する木を植えると、お隣に枝が伸びてしまうなど、その都度剪定などでの調整が必要になります。
雪に逆らわず、なるべく今後の管理費も掛からないよう、雪の影響を受けない石壁で景色をつくり、水場にして楽しめるようにしました。
自然に対抗するのではなく、雪を受け入れて、夏を楽しむ庭です。

主庭への導入部は砂場。
リビングから見える位置にあるため、お子さんたちが遊ぶ姿を中から見ていられます。
砂場の周りには、ブルーベリーを植えて生垣に。
このぐらいの高さでも、午後には木陰が砂場を覆います。
実がたくさん付いている木を選んできましたが、だんだん色づいてきました。
試しに食べてみたところ、ちょうどリンゴのような酸っぱさです。
もうすぐ、砂遊びをしながら実をつまんで食べられますよ。

砂場の脇には、雨樋の水が数カ所から集まる雨水升があります。
浸透式のため、少し強く降るとフタが持ち上がり水があふれるので、その水も流れに逃がすようにしています。

伏流水のようにしみ出る水と、流れを行く花の舟。

上から見た所。
レンガのテラスが海になり、そこに魚が泳いでいます。
こうして見ると、流れの護岸の長い石も魚に見えてきますね。
魚のアイデアはご家族から出たものですが、せっかくなので、デザインや配置など、下描きをお願いしました。
この魚たちが、この庭の一番のポイントです。

花の舟は、秋田市の「草どころ緑」さんの作品です。

庭には、デッキから石伝いに降りられます。
右端の石は腰掛で、ここに座ると、ちょうど柱が背もたれに。

反対側から。
3m弱の石壁ですが、こうして見ると、けっこう長く感じられます。

流れの終点。
流れの水は、折れ曲がったあたりから、地下へと吸い込まれていきます。

庭奥は土盛りして山をつくり、コナラやマンサク、ナツハゼなどの山の木を植えています。
山(隣地境界)から谷(家)に向かって、片枝の前傾する木を植えていますが、このような植栽をすることで、山の雰囲気をつくりながら、隣地にあまり枝が伸びないような工夫をしています。

反対側から。
庭奥は、この庭の中でもっともスペースの取れる所ですが、レンガ敷きの部分にはやはり雪が落ちます。
この部分は二階の屋根になるため、落雪の勢いや量も増すと思われます。
そうしたことを考えて、冬場の雪のストックスペースを広めに取ってあります。
最後に、お子さんたちに庭で遊んでもらった写真を。


子どもたちは水が大好きです。
こうして、庭で楽しく遊んでもらえることが、作り手として何よりの幸せ、庭屋冥利に尽きるというものです。
これから木々が大きくなれば木陰も増し、徐々に森の雰囲気になっていくでしょう。
成長が楽しみな庭です。
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