秋田・森のテラス ほたるの鑑賞会

昨日は、子どもたちを連れて、北秋田市の秋田・森のテラスまで、ホタルを見に行ってきました。
森のテラスは、東京で活躍する造園家、山田茂雄さんが、故郷の里山に開設したオープンガーデンです。
家族で来るのは5年ぶりですが、数年前、東京・森のテラスを見学しに行ったところ、イベントなどの際、ご案内が届くようになりました。

会場到着は5時半ごろ。
若い方やご家族連れが多く、観客の多さに驚きました。

軽食のバイキングがあるとのことで、いただくことにしました。
里山にふさわしく、オーガニックな品揃え。
そしてなにより、この、杉板と笹のお皿が素敵です。
陶器の物もありましたが、この場所ではやはりこの器です。
席に着き、早速いただこうと思ったところに、「いや~、うれしいなあ。こうやって食べてほしかったんだよ!」と声を掛けられる方がいて。
お話してみると、なんと山田茂雄さんでした。
山田さんは、私が街路樹の連載をしている「庭」誌214号の表紙の庭をつくられた方。
215号でも紹介されており、ちょうど、私の連載期間(213~216号)でもあったことから、この機会にご挨拶することができました。
本に掲載されているお姿を見て、造園家の先生というイメージでしたが、とても気さくな方で、話しの節々から、故郷や里山をとても愛されていることが伝わってきました。
お会いできて、本当にうれしかったです。
さて食事ですが、私は梅の佃煮が気に入りました。
初めて食べましたが、これは美味い。
酒の肴に最高。ビールや日本酒でいただきたかったのですが、この日は運転手で残念。

森のテラスは、沢の水を引き込んで湿地をつくっていますが、もともとある樹木は島として残し、水場の中をデッキで回遊できるようになっています。

テントの後ろに土手が見えますが、沼を掘った土を盛って仕切りをつくっています。
多少の手は加えても、そこにあるものは捨てずに残す。
これぞランドスケープと言いたくなるような景観です。

ということで、7時半ごろになると、だんだん雰囲気が出てきました。

そして。
広い敷地のあちらこちらにホタルが乱舞。
ホタルは自宅前の川にも出てきますが、これほどたくさん見たのは初めて。

明るい時はこんな感じですが、こうしたデッキの周りにホタルが飛んできます。
山田さんにお聞きすると、森のテラスの整備前はわずかだったホタルが、保全するようになってから徐々に増えてきたとのこと。
ホタルは環境に左右される虫なので、それだけここが、ホタルにとって住みやすい所なのだということでしょう。
こうした環境は、昔はどこにでもあった景色です。
農と里山のあり方を考え、保全活動を実践されている山田さんのこの事業、本当に素晴らしいと思います。
幻想的な光景を見せていただき、ありがとうございました。