風土を積む

古城を思わせる、素朴な石積み。

まるで、薪を積んでいるかのよう。

細長い角柱状の石を、セメントを使わずに、ただ、積む。

セメントを使わないから、隙間から草が生え、生き物が棲み。土中の水が排水される。

その地の家々を見れば、土地にかなう石積みがわかる。
飾らないながらも、強度の高い「空積み」。
土地にかなう積み方は、理に適う積み方。

土地にかなう石は、近くにあるもの。
山を見れば、土地の色がわかる。
土地から生まれるモノでつくれば、庭はいつしか風土になる。
風土をつくる、庭師になりたい。
そう思わせてくれる、景色と出会えました。
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