冬の養生いろいろ(オンコ)

雪囲いも中盤に入りました。
雪囲いは、枝折れを防ぐための冬の養生ですが、同じ樹種でも、樹木の形や庭の雰囲気、積雪量の違いなどでやり方を変えています。

オンコ1

オンコ(イチイ)の雪吊り。
こちらは日本海側の沿岸部(八峰町)の庭ですが、オンコは県内の山岳部にも自生する、耐寒性の強い木。
潮風にも比較的強いことから、ムシロやヨシズなどでは囲わず、縄巻きや雪吊りで養生しています。

オンコ2

裾上げの様子。
氷った雪が融けて低くなっていく時、下枝が引きずられて折れるのを防ぎます。

オンコ3

木の内部です。
雪による枝折れは、枝が混み合っている木に起こります。
枝が重なり合っていると雪がずっと乗ったままの状態になり、その雪が凍ると、重みで枝が折れるのです。
それを回避するためには、枝抜きなどで木の内部に隙間を作り、枝の重なりを無くしてあげると、雪が枝の間をすり抜けていきます。

オンコ4

縄の様子。
ほとんどが裾を上げるための縄ですが、上部の枝も、所々を吊っています。
重い雪が降った時などはやはり雪が乗るため、その対策です。
縄数は16本。
3分の1程度の縄数でも大丈夫ですが、ここは玄関前のため、景色として吊り縄を増やしています。

オンコ5

こちらは、豪雪地(北秋田市)のオンコ。
雪で枝折れしていたオンコを夏場に透かし、裾上げのみを行っています。

オンコ9

剪定した時の様子。
幹元から枝で抜いているため、内部にかなりの空間ができています。

オンコ6

こちらは能代市内のオンコ。
内陸部に比べて雪が少ないことから、軽く裾上げで吊り、冬でも樹形を楽しめるようにしています。

オンコ7

冬の様子。
刈り込み物で枝が多いため、上部にはやはり雪が乗りますが、雪が多い時には、ご家族が棒で雪落としをされています。


手入れの仕方もいろいろですが、冬の養生もいろいろ。
その土地の気候を考えながら、その庭に合う養生を行っています。

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