杜の木漏れ日

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修了式

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昨日で、今年の仕事納めとなりました。
スタッフの修業納めにもなったので、いろんなお疲れさんを込めて乾杯。

気の利いた物もあげられず、はなむけの言葉を小さな額に入れて、修了証にしました。
以前、専門誌からいただいた、お気に入りの手拭いが包装紙代わり。

お預かりしたご両親には、感謝と報告を兼ねて、これまでの彼の仕事ぶりや活動を納めたアルバムを寄贈。
併せて、二人でつくった庭が掲載された、「百人百庭」を付けることができました。
発売になったばかりのこの本を、最高のタイミングで渡せたことも嬉しい限りです。

お金を掛けずに心と手間を掛ける。
それがうちの仕事のポリシーなので、こんな形の修了式。

職人見習いとして5年、職人となってからは、庭師見習いとして3年。
これからは独り立ちに向けて勉強する立場になりますが、そんな意味での、門出の乾杯です。


秋田の自然と人、そして庭や木々が、彼を育ててくれました。
うちでの8年で、なにか得られたものがあっただろうか。
身を持って教えたいと思ったのは、技術ではなく、困難を突破する気概と学ぶ精神、そして、施主の思いをくみ取ること。
それさえあれば、どこでも植木屋はできる。
そして、そんな心を持ち続ける限り、さらに高みへと成長できる。

独り立ちすれば、修業時代とは比べ物にならないような困難が待っている。
庭屋は、自分の仕事が一番の実績。
実績ができるまでは、技術を活かせる機会も確実に減る。
絶対やらせなかった、ブツ切りの仕事なども来るだろう。
でもこれも、誰もが通る道。
そんな局面に遭遇しながら、それが庭師になっていくための経験になる。

ここから先の道のりのほうが、これまでよりも圧倒的に長い。
そこで得られるもののほうが、これまでよりもはるかに大きい。
自分の世界ができれば、いつか、ここにいたことさえ、意識から消える時が来るだろう。
そうなった時が、本当の意味で一人で立つということ。

これからは、自分の世界をつくる旅。
洋々たる前途に、今夜も祝杯を。

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