山の木の安定

時々、間伐対象となる里山の幼木を分けていただくことがあります。

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斜面に生える、樹高1m程度のコナラの実生です。
こうした木を堀り取ってみると、人も立っていられないような急斜面で、なぜ木が倒れずに立っていられるのかがわかります。

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掘り上げた状態。
スコップを使うと根を切ってしまうので、手で根を探りながら、できるだけ長く根を残してあげています。
左側と右側の根の長さが極端に違うことがわかると思いますが、短い方が谷側に伸びる根で、長い方が山側の根。
斜面に生える木の多くは前傾していますが、山側に根を長く伸ばすことで、バランスを保っています。

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上の木の写真を図にしてみました。
雪国の山の木は冬季に雪圧を受けるため、根が山から谷の方に曲がります。

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こうした木を庭に植える時は、山に生えている角度と同じように植えてあげるのが鉄則。

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実際の山を見ると、やはりこのような角度で木が生えています。
山の木にとっては、この姿が、最も力学的に安定した、バランスの取れている状態なのでしょう。
庭に植える時も、この山の木の安定を考えて、植えてあげたいと思っています。

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