水を受け流す工夫2

地下の排水改良、縦方向ができた所で、今度は横方向。
図の赤い部分に暗渠を施していきます。

建物下をくぐり、浸み出してくる山水。
この水を、縦方向の暗渠まで誘導します。

解体した竹垣を活用、三重四重に組み込んで、御簾垣状のしがらみをつくりました。
この竹の間から山水を浸み出させます。
しかし、しがらみをつくっている間に、すでにこの水の量。
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縦の暗渠と同じように、サンドマット巻きの有孔管を置き、砕石を敷く。
緩やかに曲がる縦暗渠では枯枝を入れましたが、こちらは直線なので竹にしています。
この周辺には木を植えるので、早く水が流れるように。
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竹ばかりではいづれ陥没する。
砕石を混ぜ混んで強度を持たせながら、ガラ入りの土(土嚢)と交互に入れ、有機物と無機物をバランスよく。
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横方向をもう一ヶ所。
同じく山側から水がしみ出してきます。

こちらは排水路が近いので、途中から流れに変えています。

流れにするとなると土留めが必要。
勾配の緩急に合わせ、竹と剪定枝のしがらみをつくり、棚田式に段差を付けていきます。

こちらの枝は冬に剪定したものですが、山側からの表面排水や土中に染み込んだ水が、この剪定枝のしがらみを通って、流れへと注いでいきます。
しがらみのすべてが自然素材なので、やがて土に還る。
ここには、目隠しとして、敷地内に生えていたアカマツを移植しましたが、しがらみが壊れた頃には草木の根が浸入し、土も落ち着いていることでしょう。
せっかくここにいる、森づくりのパイオニアたちの力を借ります。

雨降りの日の表面排水の様子。
こちらも、土中と表面の二段式排水です。
素材や工法等、いろんなやり方があると思いますが、あまり高額にならないよう、現場にあるものと身近で手に入るものでやってみました。
さてここまでで、1ヶ月近くが経過。
地下の改良には手間が掛かりますが、庭を元気に長く持たせるためには大切なこと。
見えない部分こそ、庭を支える力になる。
さて今度は、地上の造成と土壌改良に入ります。
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