いよいよ植栽

いよいよ植栽、ということで、待ちに待った樹木の搬入。
いつもながら木を植える時はワクワクしますが、今回は造成期間が長かったこともあり、ようやくここまでたどり着いたという感じです。

荷降ろし完了。
木の素性と全体のバランスを見ながら、1本1本、丁寧に植えていきます。

植栽前。
既存土に山砂とバーク堆肥を混合した山。

ということで、木立ができました。
樹高6m級のヤマモミジとエゴノキを中心に、ナツハゼやクロモジ、アブラチャンなど、土地の自生種を20本程度植えこんでいます。

地下に空気を呼び込む仕掛け。
節抜きした竹(半割を合わせたもの)の周りに枯枝を巻き、炭と軽石、ゼオライト等の改良材を入れ込む作業ですが、これによって、土中の通気性や透水性を高め、微生物が増殖していけるような環境を作ります。
地場産のゼオライトには保肥力もあるので、そんな効果も期待大。

バーク堆肥と山砂を混合しても、土はまだまだ硬い。
根がどこまでも張っていけるよう、さらに燻炭を漉き込み、土を軟らかくしていきます。

ご家族にも手伝っていただきました。
写真で見ると、山仕事をしている人のようです。
今秋にはここが落ち葉のじゅうたんになり、いづれ、山野草などが生えてくるでしょう。
ここで山菜を収穫できるようになれば、庭が山になる。
共に汗していただいたご家族の姿から、そんなことを思いました。

毎度のことながら、木が入ると景色が一変します。
造成中は気が遠くなるような思いでしたが、こうして春風に揺れる枝先を見ていると、これまでの疲れも吹き飛びます。
庭ではなく山をつくる。
そんな思いで取り組んでいますが、だんだん、里山の雰囲気に近づいてきたようです。