杜の木漏れ日

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丘のある庭

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庭の向こうに見える、大きな杉林。
秋田の原風景ともいえるこの景色を庭に取り込むこと。
風景を活かせば、庭もまた風景になっていく。
そんな思いを感じながらの庭づくりでした。

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整地と植栽を終えた時の景色。
隣地に生えるアカシアもまた、この庭の借景です。
真夏の庭づくりは暑さとの戦い。
そんな時、照り付ける日差しから逃れられるオアシスが、このアカシアの木蔭でした。
景色ばかりでなく、木陰も借りられることのありがたさ。
夏につくったからこそ感じた、「借蔭」の恩恵です。

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この庭には大小3つの丘をつくり、そこに樹木を植えています。
丘は、シンプルな庭に変化をもたらす地表の造形でもありますが、地盤を高めて勾配を持たせることで、樹木が健全成長できるための環境づくりにもなっています。
もともと、庭奥に向かって土地が低まる地形。
でも奥が低くなると、隣地の藪や向こうの家々が目に入る。
庭奥への表面排水機能を活かしつつも、目隠しの効果も持たせたい。
そんなことの解消を、この丘が果たしてくれています。

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庭の表面排水の様子。

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庭の造成段階では、所々に大きな穴を掘りました。
表層は黒土ですが、その下は赤茶けた硬土、地下3mぐらいまで掘り下げると、山砂のような土質になります。
表面排水とともに、この山砂の層まで水や空気が浸透していけるようになればと思います。

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庭の起伏は水の道でもありますが、人が歩く道でもある。
庭をめぐりながら、広々とした庭のアップダウンを楽しんでいただければと思います。

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