杜の木漏れ日

ARTICLE PAGE

雨の日の点検

今日は一日中雨模様。
せっかく降ってくれたので、完成したばかりの庭を点検に。

0_20160707012429802.jpg

3_20160707012437463.jpg

2_20160707012437c54.jpg

4_2016070701243968b.jpg

かなりの強雨でしたが、整然とした庭を見て安心しました。
水は、地盤が硬いと浸み込まずに流れ、軟らかな所では浸み込む。
自然勾配の付いた流れの部分では滞ることなくゆっくりと流れ、土壌改良を行った植栽スペースでは土中に浸透しやすくなったために、表土が浸食されたり土が流れたりということが無くなりました。

1 (3)

施工前はプールのようだった庭ですが、排水や浸透が改善されたおかげで、今は雨が降っても水がたまっている所がありません。

IMGP1050.jpg
(二ツ井町 きみまち阪の流れ)

修行時代の師匠から、
『自然には法がある』
と教えていただいたことがありますが、 『法』という字は「さんずい」に「去」と書きます。
水が去るが如く、水が高きから低きに流れるが如く。
そして水は、硬い所から軟らかい所へと向かう。

自然界はこの法のもとに成り立ち、それは庭という自然でも同じ。
山があって谷があり、山に滲み込んだ水は地中を潜って川へと注ぎ、山裾を流れていく。

そんな自然界の地形や仕組みを庭に活かせば、庭の中でも水が自然に動き出す。
平らだった庭に山や沢をつくり、それが自然界の如く機能するようになれば、水は自ずと向かうべき所に向かうということでしょう。

自然には法があり、法に適えば庭もまた自然になる。
人によってつくられた庭でも、自然の法に適った条件が整えば、無理のない庭になる。
無理のない庭になるということは、自然界の樹木のように、木々が生き生きと健全に過ごせる未来につながるということ。

雨の庭に佇みながら、そんなことを思っていました。

Comments 2

紅の葉  

wilmslow さんへ

wilmslowさん、おはようございます。
庭をつくっている最中に雨が降ると、樹木を植えた周りの土が削れて流れたり、石を積んだ隙間から土が流失したり、土を盛って山を作ったら崩れてきたり、仕上げたと思った地面に水が溜まっていたりと、そんな失敗をいっぱいしてきました^^。
せっかくここまで頑張ったのにまた作り直しか~とガッカリしながらそんな様子を見ていると、逆に、これが土のなりたい姿で、水が流れたい状態なんだよなあと、そんなことに逆らわないやり方ができないだろうかと思っていたら、身近な山にヒントがありました。
雨が降っても土砂崩れが起きないのは、雨が、ふかふかの腐葉土に浸透して、浸透した水もそこにとどまらずに地下で流れているということ、山があれば山裾には水が流れていて、浸み込んだ水を下流に運んでいる。山の稜線が穏やかなのは、それが土が落ち着く角度で、土がなりたい姿なんだということ。
そんな所に生えている木は、水はけが良くて地中にも空気が入っていきやすい。そうか~、庭にもそんな自然の仕組みを作ってあげれば、木々も良く育ち、雨や雪を受け流せる丈夫な庭になるのではないか、などと考えるに至り、いろいろ試行錯誤の最中です。

こちらは雪国なので、雪を受け流す庭をつくりたいと思ってきましたが、最近意識しているのが、自然を受け入れて、自然に逆らわないということ。
人間も自然界の一員なので、庭が生態系となって、人もその中で動植物と共に暮らしているといったイメージでしょうか。
そうなれば、木草も人も、無理なく幸せに過ごせるのなあ、お互いが守り合う関係になれるのかなあと、そんなことを考えている最近です^^。

2016/07/12 (Tue) 06:19 | EDIT | REPLY |   

wilmslow  

No title

おはようございます。
いつも感動しながら、ブログを拝見しています。

紅の葉さんの言葉、心にすとんと落ちてきました。あぁ、そういうことなんだなぁ、と。
私も庭は、できるだけ自然と近い環境にと心がけていますが、紅の葉さんがおっしゃっていることは、本当に自然体というか、おしつけがましくなく、無理がない言葉で、庭のあるべき状態、というか、こうあって欲しい庭の状態をあらわしていらっしゃるので、すごいなぁと、ただただ感動しています。

私も「無理のない庭」をイメージに置いて、少しずつ庭の手入れをしてきます。

2016/07/12 (Tue) 01:01 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply